職業訓練校からSEに就職できない理由|月10万の訓練給付金の条件

IT市場の急激な成長により、プログラミング経験がなくてもITエンジニアを目指す人が増えています。そこで、未経験者が真っ先に思い浮かぶのが、格安で利用でき給付金が貰える職業訓練校ですよね。

知人や友人から、このように質問されることが多いです。

  • 「職業訓練校で1年間学んだら、実践で通用するスキルを習得できますよね?」
  • 「職業訓練校でプログラミングを学ぶ際の費用はいくらですか?」
  • 「職業訓練校だと、給付金を貰いながら受講できるって本当ですか?」

結論から先に述べます。

職業訓練校は国から助成金を得られるので、確かに安く利用できます。しかし、未経験者が職業訓練を受けただけでは、プログラマーやエンジニアになるのはほぼ無理です(100%無理とは言わないが効果は非常に薄い)。

もちろん、プログラミング教室の講師は、私たちがIT企業へ就職できるように全力を尽くしてくれます。問題があるのは、助成金や給付金を支給するシステムの制度ですね。ハローワークと同様に無料で利用できることで弊害があります。

公共サービスを利用する企業は資金力がない零細企業(ブラック)、利用者は職歴が乏しく民間の転職サイトで断られる30代後半、50代の中高年です。

ここでは、職業訓練校を利用してもプログラマーになれない理由を詳しく紹介します。

未経験でプログラマーになりたい人向け
  1. 職業訓練校の給付金(月額10万円)を受給できる条件
  2. プログラミング系訓練校の1年間の費用
  3. 職業訓練校でプログラミングを習得するべきではない理由
  4. 未経験でプログラマーを目指す正しい選択肢

▼▼転職支援(無料、全額保証)があるプログラミングスクール3社▼▼

  1. 20代、オンラインで自宅や職場から自由に受講できるCodeCamp
  2. 20代、関東在住なら無料で利用できるProEngineer
  3. 30代でも、転職保証が受けられるTECH::EXPERT

IT業界は深刻な人材不足を抱えています。そのため、IT企業がプログラミングスクールに協賛金を支払うことで、未経験者でも無料でプログラミングを習得できます。

コードキャンプ 』は、IT企業へ就職を決めると授業料の20万円が全て返金されます。プロエンジニア 』は、受講中に就職を辞退しても罰則や罰金はありません。入校料、授業料、転職支援が全て無料で利用できます。『テックエキスパート』は、30代でも唯一転職保証が受けられるスクールです。

無料スクールは、企業が人材不足に陥っている今だからこそ提供できるサービスです。景気が変わると来年には廃止されている可能性もあります。

参考:IT未経験者が無料で受講できるプログラミングスクール まとめ

月額10万円の職業訓練給付金を受給できる条件とは?

職業訓練給付金とは、職業訓練校を受講するのが前提で国から給付される制度です。

条件を満たすと月額10万円が支給され、訓練校までの交通費も支給してくれる素晴らしい制度ですよね。ただし、給付条件は現実的にかなり厳しいです。

職業訓練給付金を受給できる条件

  • ハローワークの指示により、求職者支援訓練または公共職業訓練を受講する方
  • 雇用保険被保険者ではない、また雇用保険の求職者給付を受給できない方
  • 本人収入が月8万円以下の方
  • 世帯全体の収入が月25万円以下(年300万円以下)の方
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下の方
  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない方
  • 全ての訓練実施日に出席する方(やむを得ない理由がある場合は、支給申請の対象となる訓練期間の8割以上出席している)
  • 訓練期間中~訓練終了後、定期的にハローワークに来所し職業相談を受ける方
  • 同世帯の方で同時にこの給付金を受給して訓練を受けている方がいない方
  • 既にこの給付金を受給したことがある場合は、前回の受給から6年以上経過している方

参考:厚生労働省-職業訓練受講給付金(求職者支援制度)

条件1:ニート・フリーターである事

税引き前の本人の収入が月に8万円以下とあるので、実質ニートかフリーターが対象です。

月に8万円以下の収入でひとり暮らししている人は少ないですよね。出席日数は8割以上の条件を満たすため、働きながら訓練校に通うのは難しいです。

条件2:親と同居していない事

事前審査で前年度の世帯年収が300万円以下とあります。年収ではなく世帯年収なので、その割合はかなり低いですよね。父親の年収が200万円、母親のパート収入が100万円でも、世帯年収は300万円を超えます。

そのため、親と同居している人も大半は対象外となります。

この2つの条件を満たすのは、ニートやフリーターで実家に頼らずひとり暮らししている人だけですね。職業訓練校で1年間勉強するよりも、1日も早くIT企業に就職した方が良いですね。

プログラミング系職業訓練校の1年間の費用は?

職業訓練校は助成金を得ているため、私たちは格安で利用することができます。受講料は半年間で1万円で受講できるクラスもあれば、1年間で10万円前後掛かるところもあります。

例1:東京都板橋校、ネットワークプログラミング科

ネットワークプログラミング科
  • 期間:1年(4月入校)
  • 対象:30歳以下
  • 自己負担額:14万円〜(入校料、授業料、教科書代)
  • 習得できるスキル:C言語、Javaの基礎、ネットワークに関する知識

参考:ネットワークプログラミング科(板橋校)

例2:宮城(雇用支援機構)、スマートプログラミング科

スマートプログラミング科
  • 期間:6ヶ月(4月入校)
  • 対象:基本的なパソコン操作ができること
  • 自己負担額:1万円〜(テキスト代のみ)
  • 習得できるスキル:組み開発に必要なC言語の知識、アプリやシステム構築

1年間の授業料が10万円、もしくは半年間無料で学べるならばメリットしかないように感じますよね。では、具体的にはなぜ職業訓練校は避けた方が良いのでしょうか。

職業訓練校で習得すべきではない3つの理由

無料で利用できる(税金が使われる)公共サービスには少なからず問題があります。なぜならば、市場原理が働かずに、利用者とサービスの質が低下するからです。

理由1:転職成功率は10%、ブラック企業が多い

質問:職業訓練校か民間のプログラミングスクール でJavaを習得するか迷っています。

回答:短期間ですが、職業訓練校で臨時の講師をしていた事があります。webプログラミング制作で、一クラス30名で就職できたのは3名でした。1人は元イラストレーターでデザインセンスが抜群の女性です。残り2名は、電機大学出身の20代男性です。でも、いずれも数10人の吹けば飛ぶような零細企業で、給料は手取り15万円程度だそうです残り27名は就職には全く結びつきませんでしたけれど、それでも良いですか?

出典:Yahoo知恵袋

もちろん、全ての訓練校が同じ結果になるわけではありません。しかし、職業訓練校が成り立つ仕組みを考えると、あながち間違いではないですね。

  1. 転職成功率が低い理由は、経歴がない30代後半〜50代の利用者が多いから
  2. 転職後の待遇が悪い理由は、資金力がない零細企業が集まるから

就職率が90%以上と宣伝している訓練校もありますが、過度に信用しない方が良いです。

利用者を集めることで助成金を得られるため、就職率を高めるために地元のブラックに無理やり就職させるところもあります。就職先の質が悪く苦情が出ても、国から規制が入るわけではありません。

職業訓練校やハローワークは、社会復帰が難しい人に就職を支援するサービスだからです。

理由2:実践的なスキルを習得できない

職業訓練校は、専門スキルを習得する場所ではありません。1年間の技能期間でも半年間は就職に使われます。就職活動のプレッシャーはかなり厳しいです。

訓練校は就職率を上げることを最優先にしているからです。

また、専門職を目指すのであれば、長い期間座学に費やすこともお勧めしません。プログラマーやエンジニアは現場主義(知っている事ではなく、何ができるかを重視される)だからです。

職業訓練校で1年間プログラミングを学ぶよりも、たとえアルバイトでも企業で開発現場にいた人材の方が高く評価されます。

訓練校やスクールで基礎的なスキルを習得するのであれば、長くても3ヶ月以内にすること。それからWEBサイトやアプリなど形に残るものを制作しなければ意味がありません。

理由3:場所や期間など制約が多い

物理的な制約がないIT業界では、その地域に根差した職業訓練校自体が非効率ですよね。

  • 現職を辞めないと、プログラミング技術を習得できない
  • 交通費を掛けて、特定の場所に通う必要がある
  • 開始時期が4月や10月など、習得できる期間が指定されている

職業訓練校よりも、民間のオンライン系スクールを利用する方が効率良く学べます。

20代と年齢が若い人であれば無料でプログラミングレッスンを受講できます。物理的な管理コストが掛からないため、費用も格安ですね。

未経験者がプログラマーを目指す正しい選択肢

20代であれば無料でプログラミングスクール を利用できます。

無料で利用できる理由は、IT業界は深刻な人材不足だからです。そのため、プログラミングの受講料を負担するのは、人材を確保したいIT企業ですね。

もちろん、人材不足が解消されると無料スクールの制度はなくなるので、利用できるうちに受講した方が良いです。

20代:無料のプログラミングスクールを利用する

オンライン系のプログラミングスクールは、仕事をしながらでも短期間で効率良くスキルを習得できます。また、受講期間内にWEBサイトやアプリを制作し、より実戦的なスキルも習得できます。

民間は利用者の満足度が上がらないと利益を得られないので、より質が高いサービスを提供します。

20代の未経験者が利用するのであれば、授業料が全額返金されるコードキャンプ が1番お勧めです。

コードキャンプ の特徴
  1. 登録ユーザーは2万人、業界最大手のオンラインスクール 
  2. 完全オンライン制なので、働きながらでも技術を習得できる
  3. 費用は15万円、最短2ヶ月で基礎的なスキルを習得できる
  4. 受講後にIT企業へ転職すると、受講料の20万円がキャッシュバックされる

参考:コードキャンプ の評価|3ヶ月でWEBエンジニアへ

30代:転職支援があるプログラミングスクール を利用する

プログラミングを無料で受講できるのは、基本的には20代だけです。30代未経験者でIT業界に転職するためには、明確な戦略が必要になります。

参考:30代のIT未経験がエンジニアに転職する方法とは?

▼▼IT業界は深刻な人材不足で派遣の時給が高騰しています▼▼

参考:クリエイティブ系・IT系が過去最高「2189円」(エンジャパン)

派遣の時給は、2013年12月から28ヶ月連続で前年同月比プラスを更新しています。なかでもITエンジニアの時給は最も高く、2018年に2189円まで増えました。180時間労働すると月39万円の収入ですね。

IT業界の人材不足は過去に例がないほど深刻です。

  1. 現在17万人のSEが不足しているが、2030年には57万人に達する(経済産業省)
  2. 全業界の転職求人倍率は「2.36倍」、IT業界は「6.15倍」(DODA)
  3. 派遣SEの月給が「48万円」を超えるほど、給与が高騰している(派遣会社)

そのため、プログラミング経験がない未経験者でもIT企業に入社できます。

ただし、この状況はいつまで続くかは誰にもわかりません。IT企業は人材不足を解消するため、外国人SEを大量に採用しています。日本政府は労働者不足を理由に、移民を受け入れる準備を進めていますね。

まとめ:職業訓練校からSEに就職できない理由

職業訓練校を利用しない方が良い理由
  1. 転職成功率は10%、転職先はブラック企業が多いから
  2. 実践的なスキルを習得できる場所ではない
  3. 場所や期間など制約が多いため、利用しにくい

職業訓練校や職業安定所(ハローワーク)を利用するのは、ほかに選択肢がない最終手段として利用しましょう。公共のサービスを利用する人は、30代後半〜50代でキャリアがない人たちが利用する場だからです。

利用者の質が下がると、サービスの質が下がるのは避けられません。

就職先の企業が手取り15万円以下のブラックでも、職業訓練校が政府が責任をとってくれるわけではないですね。タダより怖いものはないので注意しましょう。

参考:職業訓練校vs無料のスクール|費用、期間、授業の質、転職の実績

プログラミングスクール の比較表

プログラミングスクールは、大きく分けて「完全オンライン型」「完全通学型」「オンライン/通学型」の3つのタイプに別れます。

スクールを選択する際には、「費用対効果」「社会人向け」「転職支援が付き無料で利用できる」など、目的に合わせて選択することをお勧めします。

スクール 費用 社会 無料 スクールの特徴
オンライン型

 

 

 

コードキャンプ

2ヶ月:15万

コードキャンプ 』はマンツーマン型のオンラインスクール。業界最大手で授業の質が高く費用は安い。IT企業へ就職を決めると授業料が無料になる。

おすすめ度:★★★★★

ポテパンキャプ

3ヶ月:10万

ポテパンキャンプ』はRubyに特化した経験者向けのスクール。無料で受講できるコースがあるが、20代、関東圏が対象。

おすすめ度:★★★★☆

テックアカデミー

2ヶ月:18万

× 『テックアカデミー』は自習型のオンラインスクール 。学生割引を適用でき学生向け。

おすすめ度:★★☆☆☆

侍エンジニア

3ヶ月:43万

× × 『侍エンジニア塾』は完全オーダーメイドのスクール。ただし、費用は割高で利用するメリットは薄い。

おすすめ度:★☆☆☆☆

通学型

 

 

プロエンジニア

3ヶ月:0円

 × プロエンジニア 』は短期集中の通学制スクール。全て無料で利用でき、卒業後の就職先の企業は3500社。転職できなくてもペナルティはなし。ただし、関東圏在住の20代のみ。

おすすめ度:★★★★★

テックエキスパート

3ヶ月:42万

『テックエキスパート』は、全額返金の転職保証が付き30代、社会人でも利用できる。場所は渋谷校、梅田校、名古屋校。

おすすめ度:★★★★☆

ウェブキャンププロ

3ヶ月:50万

× ウェブキャンププロ 』は全額返金の転職保証が付き、転職成功率は98%。ただし、渋谷校に通学できる20代、社会人以外が対象。

おすすめ度:★★★★☆

0円スクール

3ヶ月:0円

 × 0円スクール』は短期集中型の通学制スクール。全国にスクールがあり、IT企業に入社する意思があれば35歳でも利用できる。ただし、卒業後は運営元の企業で働く。

おすすめ度:★★☆☆☆

ネットビジョンアカデミー

2ヶ月:0円

× ネットビジョンアカデミー 』はネットワークエンジニア専門のスクール。無料で利用できるが応募資格は30歳まで、東京の中野に通学できる人のみ対象。

おすすめ度:★★☆☆☆

オンライン・通学

 

 

ウェブキャンプ

1ヶ月:12万

× × 『WebCamp』はプログラミングジム形式のスクール。ただし、メンターと呼ばれる講師は学生アルバイトが多くお勧めできない。

おすすめ度:★☆☆☆☆

テックブースト

3ヶ月:30万

× × テックブースト』は人工知能、Blockchain、IoTなど最先端技術の基礎が学べるスクール。最先端技術を学びたい人には魅力だが、それ以外には大きな特徴がない。

おすすめ度:★★☆☆☆

テックキャンプ

3ヶ月:17万

× × テックキャンプ 』は、入会金の128,000円支払うと、Web、ゲーム(VR・3D)、人工知能、iPhone開発の授業が受け放題になる。ただし、広く浅く習得するため、知識が深く身につかないのが難点。

おすすめ度:★★☆☆☆

プログラミングスクールは50社以上ありますが、1番のお勧めは「コードキャンプ 」です。

業界最大手で信頼でき、講師の質が高い上に授業料は格安だからです。20代であれば無料で受講できるコースもあります。

コードキャンプ が多くの人に利用される理由
  1. 業界最大手:登録ユーザーは2万人を超え信頼できる
  2. 業界最安値:完全オンライン型で費用を安く抑えられる
  3. 講師の質:現役エンジニアからマンツーマンレッスンが受けられる
  4. 社会人向け:仕事が忙しい社会人でも柔軟に対応できる
  5. エンジニア転職支援:IT企業に転職すると無料で受講できる

評価:【コードキャンプ】デメリットや評価|費用、無料転職支援の条件

参考:【未経験者向け】プログラミングスクール 全12校の比較とまとめ

1 個のコメント

  • 現在、東京都立板橋校のコンピューター制御システム科の1年コースを四月から受けているゲッパーと申します。
    訓練の初日のしょっぱなから「即戦力前提」の教育が始まります。
    就職先はブラック企業に入るための「免疫」をつけるために土日の休みはありません。
    休日も「自分から進んで勉強しないと」授業についていけなのです。すなわちGW・お盆も休みはありません。
    また、自分よりも出来る奴が、数日前にわすか1カ月半でやめて意外でした。
    自分は入校して後悔していませんが、実際の教育期間は半年ぐらいで11月に技能祭が有り最初の半年で勝負をつけ残りの期間は就職活動に充てると結うことです。
    授業内容はかなりはしおられています。
    それは、言われなくても自から進んで無から理解し悟らなければならず、最初に先生は1回しか教えないのです。
    どうしても解らない所を聞くこともほぼ出来ません。
    週末にはレポートの提出があります。
    じっくり基礎から学べるると結うことには期待しないほうがいいです。
    授業についていくには自分で中古のパソコンを用意し家に帰っても勉強する必要があります。
    回路の作成にも電子部品の購入は欠かせません。
    全ては「即戦力前提」の教育養成です。
    「職業訓練=即戦力前提」の就職の訓練と疑って訓練を受けないと、後悔します。
    担当の先生はみんな年配の先生ばかりで若い先生は一人もいません。
    もはや教えるのも面毒さいのです。
    1年コースは有料です。年間約11万ぐらいです。授業料払って教える内容が「即戦力前提」の訓練とは搾取です。
    これが最近思った矛盾です。

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