【IT未経験でも断られない】派遣紹介会社３社のまとめと比較

IT未経験でも、派遣SEからキャリアをスタートさせる人が増えていますね。

しかしながら、人材派遣会社がたくさんあり過ぎて、どれを選択すれば良いのかわからない人もいます。

現在IT 業界は、深刻な人材不足を抱えているため、業界未経験者にも案件を紹介してくれる紹介会社が増えています。

ここでは、未経験者向けにお勧めの派遣会社を紹介します。

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1. 『ProEngineer』コロナ禍でも残っている、貴重な無料スクール
2. 『ITCE Academy』宿泊施設も無料、１ヶ月でSEになれる
3. 『TECH::EXPERT』３０代でも転職保証が受けられる（有料）

＜２４年４月：求人倍率は急落に転じる＞

参考：製造業の新規求人数は大幅減少が続く（2023-10）

２４年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。

転職大手DODAによると、２月の有効求人倍数は『３.２２倍→２.６７倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年１０月から指摘されていました（参考：製造業の新規求人数は大幅減少が続く（2023-10））。

そのため、２４年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。

日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。２１年９月に中国不動産バブルの崩壊、２２年２月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、２４年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、２３年まで唯一好調だった米国も、２４年には景気後退に突入する可能性が高いです（参考：米国の景気後退が始まる2024年）。

今年の春採用に期待してる人はとても多いが、それでは完全に手遅れですね。

なぜならば、景気後退に陥ると、IT企業は経験者しか採用しないからです。利益が急減する中で、未経験者の教育に費用を使うIT企業はありません。そうなると、次に未経験者が就職するには最低でも４年後です。

そのため、２３年に転職を逃した人は、今すぐ行動を開始してください。

世界経済が本格的に悪化すれば、無料スクールの多くも閉鎖します。実際に、コロナによる経済悪化で、スクールの数は激減していますね。プロエンジニアは、２４年４月現在も無料を維持してる数少ないスクールです。

公式サイト：『プロエンジニア』（無料相談の登録まで３０秒）

少しでも実務やプログラミング経験がある人は、「マイナビ IT AGENT」でIT求人を探してください。世界経済が悪化する状況では、１日も早く就職先を見つける方が安全です。プログラミングは未経験で就職しても、月２０万円の手取りを貰いながら研修や実務で学べます。

未経験で派遣を目指す人が増えている理由とは？

IT業界は専門職ですが、未経験にも関わらず派遣で働きたい人が増えています。

未経験で派遣SEを目指す人が増えている理由を簡単に紹介します。

その１：プロジェクトを自由に選択できるから

派遣SEを選択する理由は、客先常駐の正社員と違い、プロジェクトを自由に選択できる権利があるからです。配属される案件、時給、勤務地を自分で選択できるのは大きなメリットですよね。

もちろん、条件やスキルにマッチしないと、実現できない可能性もあります。しかし、客先常駐のように、本人が望まない保守運用やヘルプデスク、炎上案件に投入されることはありません。

その２：正社員よりも給料が高いから

参考：クリエイティブ系・IT系が過去最高「２１８９円」（エンジャパン）

派遣SEの平均時給は２１８９円です。１日８時間労働なら月給は３５万円、１０時間労働なら４３万円になりますね。

もちろん、未経験者の時給は平均よりも下がり、相場は１５００〜１８００円です。月に２０時間残業したとすると、月給は３０〜３６万円ですね。

少ないと思うか、高いと思うかは人それぞれですね。個人的には、未経験でこれだけの給与が貰えれば、十分に高いと思います。なぜならば、客先常駐のブラックだと、労働時間が２００時間を超えても、手取りは１８〜２０万円だからです。

その３：毎日定時に帰宅でき、副業と両立しやすいから

定時に帰宅できる利点を生かして、副業と両立しやすいのも派遣のメリットです。

私の知人ですが、未経験で派遣SEを目指し時給２０００円で働いています。彼は定時に帰宅できることを利用して、プログラミングスクール にも通い、同時進行で副業もしています。

IT技術に関する情報をブログ発信し、月に３万円の収入があると言います。

このように、ライフスタイルを自身で調整できるのは大きなメリットですね。

私が客先常駐で働いていた時は、家に帰宅するのは毎日夜の１２時を過ぎてからでした。遅くまで働いていも残業代が支給されるわけでもありません。ようやく、副業を始められたのは、社内開発できる企業に転職して、仕事が落ち着いてきた後です。

正社員と派遣の働き方の違いを詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

参考：IT未経験でも派遣SEになれる？｜派遣(時給２千円)vs客先常駐

未経験者のおすすめの派遣会社３社比較

派遣会社はたくさんありますが、ここでは主要なものに絞って紹介します。派遣会社は、正社員と違うので複数登録した方が、希望とする案件で働く確率が高くなります。

１位：業界最大手で安心安定の「パーソナルテクノロジー」

公開求人数	３８００件
勤務地	関東、関西、東海（愛知県、三重県、岐阜県、静岡県）
特徴	業界最大手の派遣会社のため、未経験からベテランまで柔軟に対応できる 案件数は３８００件以上と豊富、時給２５００円以上の案件は全体の１０％ 派遣会社では珍しく、社会保障（健康保険、介護保険、厚生年金）を完備してる パソコンや語学スクール、資格奨励金など、スキルアップを奨励している
デメリット	担当者の当たり外れが多く、事務的な対応と不満の声がある 高時給（２５００円以上）の案件は全体的に少なめ、全体の１０％だけ 社会保障は充実しているが、交通費が支給されないのは大きなデメリット 案件数は業界で際大規模だが、関東、関西、東海以外の求人は少ない
利用すべき人	派遣だけれども、正社員と同等の社会保険や労働保険を受けたい人 ３８００件を超える豊富な案件から、条件に合う職場を選択したい人 資金力が豊富で業界最大手の安心できるサポートを受けたい人 語学や資格取得などスキルアップに積極的な人 主婦や育児など、定時に帰る理由がある人
公式サイト	IT・WEB・エンジニアの派遣なら、パーソルテクノロジースタッフ

パーソナルテクノロジースタッフは、ITエンジニアに特化したDODAが運営する人材紹介会社です。業界最大手で案件数は３８００件、利用者数は７８０万人を誇ります。

案件数が豊富なので、希望する労働条件（希望勤務地、時間給、残業時間）の案件を必ず見つけられます。業界経験がないエンジニアが利用しても「時給１９００円・残業なし・通勤２０分」の求人を見つけられます。

ただし、担当者の当たり外れは大きく、悪い担当者に当たると事務的な対応をされることもあります。これは、利用者が多い大手派遣会社の難点ですね。

評価：パーソナルテクノロジーの悪い評判｜案件数は豊富だが対応は事務的

２位：月５５万円以上の案件が狙える「ソフトウェアジョブズ」

公開求人数	６３２件
勤務地	関東、東海
特徴	大手優良企業から品質保証で高い評価を受け、直請の高単価案件が多い 月収３５〜４５万円レンジで働くSEが全体の４１％を占める 福利厚生が充実してる（社会保険や医療費の負担、年次有給、育児介護休暇） エンジニアのスキルアップを奨励している（書籍の貸出し、勉強会）
デメリット	案件数は全体的に少なく、テスト案件が中心である 開発案件もあるが全体の２割程度と少ない テスト案件は地味な作業が多くやりがいを感じにくい 関東、関西以外に案件がほぼない
利用すべき人	派遣だけれども、正社員並みに充実したサポートが受けたい人 月給３５〜４５万円の高時給で働きたい人 品質保証のスペシャリストを目指している人 主婦や育児など、定時に帰る理由がある人
公式サイト	月55万円稼げるテストエンジニア派遣！【ソフトウェアジョブズ】

ソフトウェアジョブズは、月収５５万円を実現できるエンジニア専門の派遣会社です。

GMOリサーチ（ネットのアンケート会社）が行った調査結果で、ITエンジニアが選ぶ求人サイトの１位に選ばれています。実際に利用してみると、担当者のきめ細かい対応が目立ち、派遣とは思えないほど社会保障などの充実したサポートに驚きます。

ただし残念な点は、案件数が６００件と派遣会社の中では極端に少ないこと、それから案件がテストに偏っている事ですね。また、月収５５万円を超える案件は全体の１０％です。

未経験者向けの案件も扱っているので、チェックしてみてください。

評価：【ソフトウェアジョブズ】の悪い評判｜月収５５万円を超える案件は１０％

３位：低マージン率、交通費全額支給の「テクノウェイブ 」

公開求人数	４２０件
勤務地	関東、東海、名古屋
特徴	IT企業が運営するエンジニア専門の派遣会社で、柔軟に対応してくれる 無料でオンライン学習（プログラミング、マーケティング、語学）が受講できる 良心的なマージン率２６.６％で、交通費や残業代は全額支給される 派遣会社では珍しく、社会保障（健康保険、介護保険、厚生年金）を完備してる
デメリット	紹介される案件の数が少ない、４２０件のみ 未経験でも利用できるが時間給が低い（時給２千円以上が少ない） サイトで紹介される求人の情報が少なく不親切 関東、関西、名古屋以外に案件がほぼない
利用すべき人	業界経験が浅いけれど、技術志向が強くステップアップしたい人 良心的なマージン率で、派遣会社の管理費用を低く抑えたい人 大手派遣会社の事務的な対応ではなく、自分に合う職場を柔軟に紹介して欲しい人
公式サイト	派遣ならテクノウェイブ！LINEで簡単登録　交通費支給　最短1日で仕事紹介

テクノウェイブ は、人材派遣や受託開発するIT企業が運営するエンジニア専門の派遣会社です。

大手派遣会社ではないので会社の規模は小さいが、取引先の企業は５００社以上と人材派遣で２０年以上の実績があります。派遣会社では珍しく交通費が全額支給、社会保障完備、良心的なマージン率でエンジニアに還元してくれます。

残業代は全額支給されるので、業界経験が浅いエンジニアでもガッツリと稼げます。

ただし扱う案件数は４２０件と少なく、２０００円を超える高時給の案件が少ないのが難点です。

会員登録を行うと、未経験者向けのオンライン学習が無料で利用できます。

評価：テクノウェイブの悪い評判｜交通費と残業代は全額支給だが時給は低め

目的別に派遣会社を選択する

それぞれの特徴を見ても、どれを利用すべきかわからない人は目的別に選択しましょう。

もちろん１社に絞り込む必要はないので、複数選択しても大丈夫ですよ。複数の派遣会社に登録することで、豊富な選択肢から条件に合う案件を選択でき、さらにプロジェクトに在籍しない期間を減らすこともできます。

テクノウィイブ のオンライン学習は、会員登録するだけで利用できるのでお勧めです。

目的１：とにかく高収入の案件で働きたい

より高い時給で働くことを目的にするのであれば、「ソフトウェアジョブズ」を選択しましょう。

ソフトウェアジョブズは案件数は少ないですが、「月３５〜４５万円」のレンジで働くSEが全体の４１％を占めます。月５５万円を超える案件は１０％もありますね。

目的２：時給や勤務地など条件を細かく指定した

たくさんある案件の中から、希望の条件に合う職場で働きたい人は「パーソナルテクノロジースタッフ 」、「リクルートスタッフィング」を利用しましょう。

両社とも業界最大手のDODA、リクルートが運営する派遣会社です。そのため、パーソナルテクノロジースタッフ の求人数は３８００件、リクルートスタッフイングのエンジニアの求人数は２１００件もあります。

未経験からベテランSEまで幅広く扱い、希望の条件に合う求人が見つからないケースはまずないですね。

目的３：業界経験が浅く、スキルアップできる環境で働きたい

即戦力が求められる派遣SEは業界経験向けの紹介会社です。そのため、１年未満など経験が浅いと案件の紹介を断られることもあります。

スキルに自信が持てない、けれども派遣で働きたい人は「テクノウェイブ」がオススメです。

テクノウェイブ は無料のオンライン学習が人気で、WEB関連、Java、PHP、Ruby、iOS/Android、マーケティング、ライティング、データ分析、解析、それからプログラミング以外でも英会話、ビジネス英語など、語学も習得できます。

業界経験が浅いエンジニアでも派遣に転向する人が増えています。なぜならば、客先常駐で長時間働いても残業が支給されずに、過酷な労働条件で働くSEがたくさんいるからです。

テクノウィイブ の案件は時給が低いですが、交通費、残業代が全額支給されるので、正社員時代よりも確実に稼ぐことができます。時給１９００円でも２２０時間残業（１日１１時間）したら、月４１万円ですね。

目的４：労働時間が少ない職場で絶対に定時に帰りたい

正社員と違い派遣は、残業が少ない職場を自分で選択できますね。ただし、納期がある仕事をしているので、残業を完全に避けられない時期もあります。

確実に定時で帰りたい人は、「ソフトウェアジョブズ」「パーソナルテクノロジースタッフ 」を利用しましょう。

ソフトウェアジョブズが扱う案件はテスト関連が多く、開発の最前線から退いたSEも利用します。品質保証などテストチームの利点は、開発のトラブルに巻き込まれないため労働時間が少ないことですね。女性の利用者が増えている理由も、確実に定時に帰れる案件を紹介してくれるからです。

パーソナルテクノロジースタッフ は、求人数が豊富なので残業がない職場を紹介してくれます。

まとめ：派遣紹介会社３社のまとめと比較

派遣SEを目指す人が急増している理由は、上記のメリットがあるからですね。

ただし、派遣は万人向けする働き方ではないので、安易に勧めているわけではありません。派遣の最大のデメリットは、社会的な信用が低く、長く働き続けられないことです。また、給与は景気に大きく左右されますね。

逆説的な言い方をすると、派遣SEの待遇が良く見えるほど、客先常駐の労働環境が悪いだけです。

個人的には、派遣で働くよりも、まずは社内開発できるIT企業へ就職することを第一に考えるべきだと思います。入社できる企業の選択肢が客先常駐しかないのであれば、派遣SEを検討した方が良いですね。

派遣は、スクール で積極的にスキルを習得したり、副業でお金を稼げる人には最適だと思います。けれども、誰にでも勧められる働き方ではありません。

まずは、社内開発できる企業への就職を第一目標にしましょう。

参考：IT未経験でも社内開発で働く３つの方法｜客先常駐を避けたい人向け

大手転職エージェントの比較