IT業界に対してマイナスのイメージを持っている人は多いですよね。
- 「IT業界は離職率が高く、3年以内に会社を辞める人がたくさんいる。」
- 「IT業界はブラックばかりだから、離職率は全業種でトップレベルだ。」
- 「歴史が浅く法整備が整っていないIT企業は、労働者に大きなストレスを与える。」
この業界で10年以上キャリアがある私自身も、IT業界は離職率が高い職種だと思っていました。
しかし、厚生労働省が調査した内容になると、IT業界の離職率はわずか11%、全16業種の中で6番目に低い数値です。確かに冷静に考えてみると、ブラックに入社したら労働環境は劣悪ですが、普通の企業に入社できたら、経験年数とともに給料は確実に増えていきますね。
IT業界に限らずブラックがない業種はありません。
むしろ、他の業種と比較すると、IT業界はブラックが少ない業種とも言えます。ここでは、離職率やブラック企業との関係性、それからIT業界で離職率が低い理由を紹介します。
- IT業界の離職率は11%だけだった
- IT業界で離職率が低い理由とは?
- エンジニアの転職理由で多いものは?
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- 『ワークポートIT』最短1ヶ月で就職できるが、求人の質は低い
- 『リクルート』求人数は多いが、IT業界に特化していない
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<24年4月:求人倍率は急落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
今年の春採用に期待してる人はとても多いが、それでは完全に手遅れですね。
なぜならば、景気後退に陥ると、IT企業は経験者しか採用しないからです。利益が急減する中で、未経験者の教育に費用を使うIT企業はありません。そうなると、次に未経験者が就職するには最低でも4年後です。
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IT業界の離職率は「11%」しかない
意外かもしれないですが、IT業界は離職率が低いことがわかっています。
産業別入職率と離職率(平成28年)
平成28年の厚生労働省の調査結果によると、離職率は10.2%しかありません。
理離職率をランキング化すること、次の結果になります。
離職率は16職種中で10番目に高い
順位 | 職種 | 離職率 |
---|---|---|
1位 | 宿泊、飲食業 | 31% |
2位 | 生活、娯楽 | 22% |
3位 | サービス業 | 22% |
4位 | 教育、学習支援 | 15% |
5位 | 卸売、小売業 | 14% |
6位 | 運輸業、郵便業 | 13% |
7位 | 鉱業、採石業 | 12% |
8位 | 学術研究、専門サービス業 | 12% |
9位 | 不動産業 | 11% |
10位 | 情報通信業 | 10.2% |
11位 | 製造業 | 10% |
12位 | 建設業 | 10% |
13位 | 金融、保険業 | 10% |
14位 | 電気、ガス、水道業 | 8% |
15位 | 複合サービス業 | 7% |
IT業界の離職率は、下から数えて6番目になりますね。
離職率が最も高い「宿泊、飲食業」と比較すると3分の1、「電気、ガス、水道」のインフラ業と比較しても3%の違いしかありません。
これは意外な結果だったのではないでしょうか?
「離職率が高い業界=ブラック」ではないですが、上位トップ3をみると次の特徴がありますね。
- 経験年数が増えても、賃金が安いままである
- 連休や週末がなく、休みは不定期で労働時間が長い
- 代替可能な仕事なので、誰でも代わりが効く
IT業界の離職率の考え方は?
ただし、離職率で優良企業かどうかを見分けるのは正しくありません。
例えば、楽天の平均年収は671万円、サイバーエージェントの平均年収は772万円です。給与だけでみたら、どちらも優良企業なのは間違いないですよね。
しかし、両社とも離職率は高く、3年以内に会社を辞めるエンジニアもたくさんいます。
変化が激しい業界で生き延びるためにも、新陳代謝が高める必要がありますね。また、急成長しているベンチャー企業では、人材の出入りが激しいので平均年齢は低く、離職率も高い傾向にあります。
数値だけで判断しようとすると、ブラック企業と見分けるのが難しくなります。
IT業界で離職率が低い理由とは?
「離職率が高い=ブラック」ではないですが、離職率が高い業種のトップ3を比較すると、あながち間違っていないと個人的には思います。
IT業界と離職率が高い業種を比較してみましょう。比較することで、IT業界の離職率が低い理由を理解できます。
特徴1:経験年数と共に給与が増える(平均547万円)
参考:30代前半(30~35歳)・ソフト系の平均年収は525万円(Tech総研)
Tech総研の調査結果によると、30代前半のソフト系エンジニアの平均年収は525万円。厚生労働省が公表する数値では、システムエンジニアの平均年収は547万円です(厚生労働省「平成28年 賃金構造基本統計調査」)。
対して、離職率が高い業種は次の特徴があります。
- 20〜24歳までの宿泊業・飲食サービス業の平均年収は242万円
- 20〜24歳までの教育・学習支援業の平均年収は284万円
- 名ばかり管理職と言われるように、年齢を重ねても収入は増えない
誰でも代わりが効く仕事は、人の出入りが多く年齢を重ねても給料が増えないですね。
参考:未経験で採用された1年目の給料は?|SEの平均年収は547万円
特徴2:残業時間は意外と短い(40時間未満が全体の7割)
得られる給与の割に、労働時間が長いと離職率は高くなります。
IT業界は長時間労働と言われていますが、実はそれほど残業は多くありません。40時間未満の残業は全体の7割、残業代が支給されるのは84%です。
対して、宿泊や飲食などのサービス業はどうでしょうか?
お店が開店する時間に準備を始め、深夜の2時や3時まで働き続ける人も少なくありません。少ない人数でお店を回すので、休みも取れずに労働時間は伸びていきますよね。週末や連休ほど忙しくなるので、休みを取りずらい業種です。
参考:SEの残業時間と残業代はどれくらい?|長時間労働を避ける方法
特徴3:専門性が高く代替できない
IT業界は、未経験者でも入社できますが、専門知識がないとできない仕事です。
3年目の若手と、5年目のサブリーダーでは、会社にもたらす利益が10倍以上違うこともあります。
対して、接客業、塾講師、介護職員、運転手などはどうでしょうか?
誰でもできる仕事と言われたくはないですが、勤続年数によって大きな差が出ないのは事実ですよね。代替可能な仕事は、経験年数とともに給料が増えずに、身体の負担が増えます。
また人工知能の普及により、代替可能な仕事は淘汰されていきますね。
以上の3つの特徴は、 IT企業のブラックでも同じことが言えます。つまり、IT業界でもブラックほど離職率は高くなりますね。
実際に私が入社した1社目はブラックでしたが、1年経つ頃には3割が会社を去りました。3年経つ頃には7割が会社を去ります。エンジニアを目指すのであれば、ブラックを避けて入社することをお勧めします。
IT業界で多い転職理由の4つは?
IT業界では離職率が11%としかないことがわかりました。
しかしながら、もっとたくさんの人が会社を辞めている印象を受けますよね。では、実際にエンジニアは、どのような理由で会社を去るのでしょうか。
理由1:キャリアアップのために転職する
IT業界では基本的に、終身雇用という考えは存在しません。
向上心がありスキルがある人材ほど、より良い労働条件を求めて転職するのがIT業界です。専門職を選んだ以上は、より自分の力が発揮できる環境で、キャリアアップを目指す方が健全ですね。
私も20代半ばの時に、転職することで大きく年収を増やすことに成功しました。
- 給料が右肩上がりに増えた(4年で300→520万円)
- 転職先に困らないスキルを習得でき、現職よりも+50〜100万円で掲示される
- 社内開発できる企業に転職し、「海外勤務」や「海外出張」を経験できた
理由2:ワークライフバランス重視で転職する
IT業界は労働時間が多い職場も多く、ワークライフバランスを求めて転職する人も多いです。
大手優良企業や外資系、異業種の社内SEに行くと、定時に帰宅できる職場が多いです。例えば、Yahooは週休3日制を取り入れたことで話題になりましたね。
私も仕事で高い成果を上げたいと思っている一方で、年齢を重ねるごとに家族や自分の時間を犠牲にしてまで働くことに疑問を感じています。ワークライフバランス重視の企業に転職することは、素晴らしい選択肢だと思います。
理由3:ブラック企業から脱出するため
ブラック企業から脱出するために転職する人もたくさんいます。
IT業界のブラック企業は肉体労働と変わらず、長時間労働で給料が安い職場が多いです。そのため、労働条件を求めて転職する人もたくさんいますね。
1度ブラックで痛い経験した人は、IT業界自体を諦めてしまう人もたくさんいます。
1社でも業界を経験すると、応募できる企業の選択肢は10倍以上に増えるので、1社目の経験を活かして普通のIT企業を目指して欲しいですね。私も過去にブラックを経験しましたが、3社目で優良企業に転職できました。
参考:IT未経験でもホワイトに就職したい|確実にブラックを避ける方法
理由4:フリーランスや派遣で独立するため
参考:月55万円稼げるテストエンジニア派遣!【ソフトウェアジョブズ】
エンジニアは専門知識を活かして独立しやすい職種でもあります。
近年、フリーランスや派遣を選択し、企業に縛られない自由な働き方を選択するエンジニアが増えています。単純に縛られたくないからという理由もありますが、それ以上に大きいのは短期雇用契約の給与が人材不足を背景に右肩上がりで急上昇しているからです。
現在の人材不足は、フリーランスや派遣を目指す人にとって追い風です。
派遣全体の時給は、2013年12月から28ヶ月連続で前年同月比プラスを更新しています。中でも、深刻な人材不足を抱えるIT系の派遣は、過去最高の2189円を記録しました。
時給2100円で1日8時間、月に20時間残業すると派遣労働者の月給は37万円になります。3年以上経験があるエンジニアならば、月給45万円も十分に狙える水準です。
参考:「派遣」vs「特定派遣の正社員」IT未経験が目指すならどちらが待遇が良い!?
まとめ:IT業界の離職率はなぜ低い?
- 経験年数とともに給与は増える(平均年収は547万円)
- エンジニアの労働時間は意外と短い(40時間未満は全体の7割以下)
- 専門性が高く代替できない
IT業界で離職率が低いのは、意外な結果だったのではないでしょうか。
私は1社目と2社目がブラック企業だったので、実は離職率はもっと高いと思っていました。私が在籍していた企業では、1年目で新卒が3割辞め、3年目で7割が会社を去ったからです。
しかし、現在勤めている社内開発できる企業では、3年経っても会社を辞めない人の方が多いです。3年目の離職率は全体の2割程度です。
ブラック企業に入社したら離職率は高くなりますが、普通の企業では高くないですね。
IT業界はブラックが多い印象を受けますが、全体の数で見るとそれほど多くはありません。ネットでネガティブな書き込みをしている人たちは、ブラックしか経験がなく会社を辞めた人たちですね。
IT企業を目指すのであれば、ブラックを避けて入社しましょう。
参考:IT未経験でもホワイトに就職したい|確実にブラックを避ける方法
1日も早く行動に移した方が良い理由は?
参考:有効求人倍率とは何?最新状況や計算方法をわかりやすく解説!
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。
業界経験がない未経験者でも、月20万円の給料を貰い研修を受けられたのは、好景気と人材不足に支えられていたからです。未経験で書類を送付しても、大半が採用面接まで駒を進めることができた時代です。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人でしたが、コロナは1週間で70万人以上が職を失い続けています。
20年10月の有効求人倍率は、1.04倍まで低下しています(参考:10月の完全失業率3.1% 求人倍率は1.04倍)。
このような状況で、未経験者を採用し育てようと考える企業はまずないです。専門学校や40〜60万円の有料スクールを卒業しても就職先はありません。また、企業に人材を紹介する事で成り立っていた「無料スクール」もサービスを停止します。
そのため、コロナが落ち着いてから転職活動を始めるでは遅いです。コロナが落ち着く頃にはすでに経済危機に陥り、企業はもう未経験者の採用を止めているからです。経済が回復し始める6年後には、今度は年齢を理由に未経験で転職できないですよね。
では、有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 大手企業は予算削減で、新規開発案件を次々に中止する
- IT企業は、採用コストが掛かる未経験者の採用を止める
- 専門学校や有料スクールを卒業しても、就職先がない
- 人材紹介で利益を得てる「無料スクール」が終了する
- 転職エージェントに登録しても、未経験者は断られる
- 人件費が安い外国人を採用し、海外でシステムを開発する
- 日本人SEやPGは、国内で開発経験を積めない
- リストラや派遣切りで、専門職以外の失業者が急増する
私たちに残されている時間は、決して多くはないですね。
転職活動に今すぐ必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「ITの経験がない未経験者でも、必要としてくれる企業がたくさんある」ことに自信を持てますね。
それだけ、IT企業は人材不足に陥っているからです。
もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。売り手市場なので、私たちが企業を選ぶ立場にありますね。カウンセリング、転職サポートはすべて無料なので、途中で利用を辞めても違約金は一切発生しません。
ただし、キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合う事でやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままでした。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナの影響で、労働環境は目まぐるしく変わっています。
22年夏は、おそらく過去10年で最も求人数が多い時期になりました。すでに現時点で、転職サイトの求人数はコロナ前の水準を超えています。ただし、これまでに就職活動を見送っていた人たちも、一斉に動き出すタイミングでもあります。
特に今年は、飲食店や旅行で失業した人たちがIT業界に流れています。
求人数が最も多い冬前に就職するには、遅くても今月中には行動してないと手遅れです。この機会を逃すと労働者の供給過多に陥り、未経験でIT業界に就職するのは難しくなるかもしれません。また、変異株の影響で再びロックダウンに陥る可能性もあります。
22年の秋採用は、最後のチャンスになるかもしれません。登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。登録フォームは3分で埋められます。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
公式サイト:マイナビエージェント(無料サービス登録まで3分)
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