未経験で大手IT企業に就職できる?|中小やベンチャーと比較

業績が安定している大手企業は、昔から学生や社会人に根強い人気がありますね。

不安定な時代だからこそ、私たちが仕事に安定や安心を求めるのは当然ですよね。そのため、IT業界で働いていると、次のことを聞かれる機会が多いです。

  • 「業界経験がない未経験者でも、大手IT企業に就職できますか?」
  • 「大手は残業代が全額支給、給与は高い、定年まで安心して働けますよね?」
  • 「中小やベンチャー企業よりも、大手を目指した方が良いですよね?」

結論から伝えると、大学生ではない未経験者が、1社目で大手に入社するのは現実的に難しいです。

なぜならば、IT業界に限らず基本的に大手は、新卒一括採用か、もしくは実績がある中途しか採用しないからです。ただ、中途採用でも狙いやすい大手もあるので、チャンスが全くないわけではありません。

ここでは、未経験が大手に入社するのが難しい理由や、それから比較的狙いやすい職種について紹介します。また、中小やベンチャー企業と比較した、大手のメリットやデメリットについても紹介します。

大手企業に就職したい人向け
  1. 未経験で、大手入社が難しい具体的な理由は?
  2. 中小やベンチャーと比較した、大手のメリットやデメリットは?
  3. 未経験でも、狙いやすい大手IT企業は?

▼▼IT未経験者の転職に強い大手3社▼▼

  1. 全国に拠点があり20〜30代が利用するリクルートエージェント
  2. 第二新卒者、20代に強いマイナビエージェント×IT
  3. 2ヶ月以内に転職したい人向けワークポート

個人的に1番のお勧めは、マイナビです。過去に利用してブラックから優良企業に転職できたからです。転職後は「海外勤務」や「海外出張」も経験でき、4年で年収は300→520万円まで増えました(マイナビの評価はこちら)。

ワークポートは、営業力に強みを持ち最短1ヶ月で転職する人もいます。ただし、扱う求人の質が大手2社より落ちるのが難点です(ワークポートの評価はこちら)。

参考:SE専門の転職サイト・エージェント3選比較|目的別の選び方

未経験で大手入社が難しい理由は?

大手IT企業は、昔から人気が高いですね。

業界最大手のNTTデータに勤めると、平均年収は812万円生涯年収は3億2048万円です。終身雇用が一般的なので、新卒で入社したらリストラされることもなく、定年まで安心して働くことができます。

では、業界経験がない社会人(大学生以外)が、1社目で大手IT企業に勤める事は可能なのか見ていきましょう。

理由1:大手は新卒一括採用で人材を集める

IT業界に限らず、基本的に大手企業は新卒一括採用で人材を募集します。

大手企業が新卒を好む理由は、会社を何度も転職するよりも、定年まで長く勤め続けて欲しいと考えているからです。新卒を採用する基準も、長く働いてくれる人を優先して採用します。

そのため、中途採用で未経験者を採用する可能性は極めて低いです。

理由2:大手は実績がない人材を採用しない

大手企業が中途を採用する場合は、高い実績がある人材しか採用しません。

具体的にいうと、管理職で10数名のチームをまとめている、高い役職がある、利益など具体的な実績を挙げられる人材ですね。また、大手が求めている人材は、スペシャリストではなく、管理ができるゼネラリストタイプですね。

理由3:年功序列で中途採用の肩身が狭い

日本の労働市場は欧米化が進み、年功序列や終身雇用がなくなりつつあると言います。

しかし、業績が安定している大手企業では、まだまだその文化は根強く残っていますね。そのため、中途で入社する人材はほとんどいないので、仮に入社できても肩身が狭い思いをすることもあります。

大手企業のメリットとデメリットは?

新卒カードが使えない未経験者が、大手に入社するのは簡単なことではありません。

しかしながら、これからIT業界を目指す未経験者が、大手企業を目指すメリットは、大きくないと個人的には思います。大手は安定して働けるメリットはあるが、仕事のやりがいでは中小やベンチャーに劣るからです。

もちろん、将来の生活や家族のために、安定や安心を求めたい気持ちや心理は理解できます。

仕事に求める第一優先が安定ならば、変化が激しいIT業界よりも別の業種を選択した方が良いですね。公務員、自動車、銀行、エネルギーなど、選択肢は他にもあります。

ここでは、大手企業を目指すメリットやデメリットについて見ていきましょう。

その1:大手企業と中小・ベンチャー企業の比較

大手企業 中小・ベンチャー企業
メリット
  1. プロジェクトの規模が大きい
  2. 中小や零細と比較すると、年収が100〜300万円ほど高い
  3. 定年まで、安定して働ける
  4. 管理能力やマネジメントスキルが身につけられる
  5. 残業代は全て支給される
  1. ゼネラリストよりも技術者志向が強い
  2. 手に職がつけられるので、個人でみたら将来が安定しやすい
  3. 組織が小規模なので、風通しが良く上司に希望が言い易い
  4. プログラミングやコーディング、ものづくりが体験できる
  5. 個人に裁量が与えられ、要件定義、設計、実装ができる
  6. 仕事が認められると、短期間で昇進や昇給がし易い
  7. 社内政治が少なく、本業の仕事に集中して取り組める
デメリット
  1. 派遣社員や下請け、外注とのやり取りが多い
  2. 進捗確認ばかりで、技術力が身につかない
  3. 年功序列で仕事にやりがいが持てない
  4. 承認や合意形成のための会議ばかりで、フットワークが重い
  5. プログラミングやコーディングができない(SEではなくただの総合職
  6. ゼネラリストに育つので、会社をクビになったら仕事がない
  7. 社内政治ばかりで、本業以外でエネルギーを消費する
  8. 40代、50代を過ぎると、社内で居場所がなくなる
  1. 大手と比較すると給料が安く、労働時間が長い会社もある
  2. 残業代が支給されない企業もある
  3. 競争が激しい業界なので、1社目で定年まで働くのが難しい
  4. 成果主義で、仕事ができないと給料が増えない
  5. ブラック企業も多数あり、入社すると肉体的にも精神的にも消耗する

その2:大手企業が合う人と合わない人

メリットやデメリットを見ると、大手が合う人と合わない人が綺麗に別れます。

  1. 大手企業が合う人は、安定志向が強く、プロジェクトを管理するのが好きな人
  2. 大手企業が合わない人は、技術者志向が強く、仕事にやりがいを持ち裁量権が欲しい人

大手を選択するか、それとも中小やベンチャーを選択するかは、優劣の問題ではありません。私たちが仕事で何を求めるかによって、選択肢は変わります。

大きな組織に属することで安定を得られる人もいるし、組織よりも個人のスキルを伸ばすことに安定を得る人もいますね。ただし、IT業界は専門職なので、後者を望む人の方が多いし、その方がSEの適性もありますね。

私の場合は、ゼネラリストよりも技術者志向が強いです。仕事で安定も求めていますが、それ以上にやりがいや充実感を求めますおそらく、派遣や下請けの管理、会議が多い仕事は、自分に合わないと思います。

その3:大手企業を辞める人が増えている理由は?

ひと昔前までは、大手に就職したら定年まで働き続けるのが一般的でした。

しかし、大手企業を辞めて、あえて中小やベンチャー企業を目指す人も増えています新卒の3年以内の離職率は、全体の31.9%です(新卒の離職率|3年で3割辞めるって本当?)。私の知人で東京大学を卒業し、大手IT企業に就職したが、その2年後にベンチャー企業に転職した人もいます。

大手を退職する人が増えている理由は、次の事が挙げられます。

  • 「IT業界は変化の波が激しく、手に職をつけられない事に危機感を感じている」
  • 「シャープや東芝など、企業の不祥事で何が起きるかわからない」
  • 定年まで働けなかった場合に、リスクの方が大きい可能性がある」
  • 「下請けや派遣の管理では、単純に仕事がつまらない
  • 「飽食の時代を迎え、仕事に忍耐よりもやりがいや充実を求める人が増えた」

もちろん、自ら安定を求めて入社した大手を辞める人の方が少数派です。ここで言いたいのは、安定を求めて就職しても、自ら新しい世界に飛び込む人もいるという事ですね。

未経験から大手企業を目指す方法は?

未経験から、1社目で大手に就職するのは現実的に難しいです。

しかしながら、狙い易い職種や業種もあるので紹介します。仮に1社目では難しくても、経験を積むことで大手に就職するチャンスはまだまだあります。

また、「NTTデータ」「富士通」「日立」のようなビックネームではなくても、社員が1000人規模で上場しているIT企業もたくさんあります。

大手優良企業でなくても、千人規模の会社であれば、未経験者も採用しています。

その1:管理やマネジメント系の資格を取得する

大手企業を狙うのであれば、プログラミングスキルよりも管理やマネジメントが重視されますね。

1社目に入社する企業は、開発よりも上流工程ができる企業を選択しましょう。大手企業の募集要項をみると、「5人以上のマネジメント経験が5年以上」という記載のされ方をしますね。

プログラミングの勉強をするよりも、管理系の資格を取得した方が有利です。

例えば、国家資格の「応用情報技術者」、「ITストラテジスト」、「プロジェクトマネージャ」が当たります。これらの資格は、請負契約や外部委託、管理に関する知識が得られます。

その2:大手外資系が入社しやすい

大手を狙うのであれば、日本企業よりも外資系大手の方がチャンスがあります。

なぜならば、新卒一括採用が中心の日本企業よりも、中途採用が一般的だからですね。

外資系の中でも、未経験で狙い易いのは「製薬業界」と「コンサル業界」です。

製薬業界は、市場規模が大きく拡大傾向にあり、多くのSEを絶えず募集しています。コンサル業界は、技術者志向ではなくて、プレゼンや資料作成能力、論理的思考能力が求められますね。

その3:異業種の社内SEが入社しやすい

大手SIer企業(NTTデータ、NEC、日立)だと、新卒以外だとIT経験の実績がない人材を採用しません。

製造業や大手メーカーなど、異業種の情報システム部門を目指すと、未経験者でも入社しやすいです。その理由は、システム開発の工程を外部のIT企業に全て丸投げするので、高い専門知識がなくても勤まるからです。

彼らは「社内SE」と呼ばれるポジションですが、大手企業の給与水準になるため収入は安定します。社内SEについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

参考:社内SEに転職したい|年収や待遇、入社後のデメリットや失敗談まで

その4:大手企業を狙うなら「リクナビエージェント」

公開求人数
  1. 全求人数:23万件以上
  2. IT系公開求人数:11,163件
  3. IT系非公開求人数:50,567件(業界1位)
  4. 未経験可:1216件(業界3位)
  5. 海外求人数:6件
デメリット
  1. 業界最大手で求人の量は圧倒的だが、担当者の質はバラツキがある
  2. 利用者が多すぎるため、機械的な対応が避けられない
  3. 強引な担当者でしつこいと感じるときもある
特徴・対象者
  1. 転職実績は31万人、求人数は23万件と業界最大手
  2. 幅広い層に利用されている、31歳以上の割合が41%
  3. 全国15カ所に拠点があり、地方在住者も利用できる
  4. 対企業の営業力や交渉力に強く、内定獲得率は高い
  5. 利用者の62%が年収アップに成功している
事業所
  1. 東京:東京都千代田区丸の内1-9-2
  2. 千葉:千葉県千葉市中央区新町1000番地
  3. 横浜:神奈川県横浜市西区高島2-19-12
  4. 名古屋:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
  5. 大阪:大阪府大阪市北区角田町8-1
  6. 福岡:福岡県福岡市中央区舞鶴1-1-3

他にも北海道、宮城、栃木、埼玉、静岡、兵庫、京都、岡山、広島に拠点がある

転職成功例 25歳男性第二新卒
公式サイト 【リクルートエージェント】

大手企業(社員が数百人以上の企業)を狙うのであれば、業界最大手のリクナビを利用しましょう。

リクナビが扱う求人数は、全業種で20万件(業界2位のDODAで5万件)を超えます。そのため、大手IT企業、外資系企業、老舗企業、社員が千人を超える企業など、豊富な求人を扱います。

これだけ大量の求人があると、応募者の期待に応えられないケースはないですね。必ず、希望に沿う求人を紹介してくれますね。

参考:【リクルートエージェント】悪い評価|地方在住者、未経験者向け

▼▼プログラミング未経験でもSEになれる▼▼

IT業界は未経験でも入社できる、専門職の中では珍しい職種ですただし、未経験者はブラックに入社する確率が高いのは事実なので、慎重に行動する必要がありますね。

ブラックを避けて普通のIT企業に入社したことで、私は次のメリットがありました。

SEに就職する利点
  1. 経験年数に合わせて、給料が右肩上がりに増える(4年で300→520万円
  2. 納期がない月は、毎日定時に帰宅できる(月の残業は20時間
  3. 転職市場で、高く評価されるスキルを習得できた(+50〜100万円で掲示
  4. 社内開発できる企業に就職し海外勤務」と「海外出張」を経験できる
  5. 本業の他に、ネットビジネスを利用して副収入を得られる(月に10万円以上

まとめ:未経験で大手IT企業に就職できる

未経験で大手に入社するのが難しい理由
  1. 大手は、新卒一括採用で人材を大量に集める
  2. 大手は、実績がない中途の応募者を採用しない
  3. 大手は、年功序列が根強く中途採用の肩身が狭い

現実問題として、業界経験がない人が、1社目で大手企業に入社するのは難しいです。

しかしながら、外資系大手や異業種のSEを狙う事で、採用してくれる企業も少なからずあります。また、1社目では無理でも、2社目や3社目で大手に転職する事は十分に可能ですね。

ただ、個人的な感想ですが、これから未経験でIT業界を目指す人であれば、大手を目指すメリットはそれほど高くないように思います。なぜならば、現代社会のように変化が激しい時代では、たとえ大手に就職できても安定とは限らないからです。

現代の風潮としては、食料や物欲が十分に満たされる時代になり、安定や忍耐よりもやりがいを求める人が増えていますよね。大手企業の歯車になるよりも、中小やベンチャー企業に活躍の場を求めた方が、充実した人生を送れるかもしれません。

もちろん、仕事に何を求めるかは人それぞれ違うので、正しい答えはありません

ただし、専門職を目指すのであれば、大手だけではなく中小やベンチャー企業も、選択肢に入れる事をお勧めします。

参考:未経験でもベンチャーに就職できる?|SIer系と比較したメリット

1日でも早く行動に移した方が良い理由

現在IT業界は転職有効求人倍率が「6倍」を超えるほど景気が良いですね(転職求人倍率レポート(2018年4月))。業界全体の求人倍率が2.36倍なので、他業種の3倍も求人が余っています。

そのため、書類を送付すれば、誰でも書類選考を突破できます。

しかしながら、この状況がずっと続くわけではありません。

IT企業は外国人SEを大量に採用し、日本政府は移民を受け入れる準備も進めています。また、前回の金融危機から10年が経過し、経済危機が発生する可能性もありますね(不景気のサイクルは7〜8年周期)。

アメリカのダウ平均は、2008年の金融危機直前に14,000ドルの過去最高値を付けました。一時8,000ドルまで暴落した株価は急回復を続け、現在は24,000ドルまで暴騰してます。トランプ政権の混乱や中国との緊張で、いつバブルが弾けてもおかしなくないと言われていますね。

再び、2009年のような深刻な不況に陥ると、有効求人倍率は1倍以下まで落ち込みます。落ちるときは、徐々に落ち込むのではなく2〜3ヶ月の間で急激に落ちますね。

そうなると、IT企業に就職したくてもできなくなります

  1. 教育コストが掛かる人材の採用をストップ、未経験者はIT企業に入社できない
  2. 有効求人倍率が1倍を切り、経験者も内定を獲得するための競争が激しくなる
  3. 人件費が安い外国人を大量に採用し、海外でシステムを開発する
  4. 日本人SEは、国内で開発経験が積みたくても積めない
  5. スキルが低い人材は、転職エージェントから支援を断られる
  6. プログラミングスクールの無料サービスが終了する

今は景気がいいからいつでも転職できると楽観的に考えるのではなく、1日も早くエンジニアになり専門スキルを身に付けましょう。スキルがある人材は、不況に強いのでリストラされる心配はないです。

2018年度(2019年3月末まで)中に、内定を獲得できるように計画しましょう。今の時期は、春入社に合わせて動く人が多いので、早めに行動しないと応募者が増えます。

応募者が増え担当者の負担が増えると、私たちの希望や条件に合致する適切な企業を紹介するのも難しくなりますね。

IT未経験の転職活動で必要なもの

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。

履歴書や職務経歴書を準備するのは、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後の話です。コンサルタントと面談することで、IT業界の中で目指す職種や方向性も決まります(最初から方向性がはっきりしている人はいません)。

その段階で書類を準備した方が修正する手間が省けますね。

はじめて経歴書を作成した時は、何を書けば良いのかわからず何度も消しては書き直していました。キャリアエージェントに相談すると、経歴書の書き方から添削まで優しく的確にアドバイスしてくれます。

採用担当者が知りたい事にポイントを抑えて書くと、少ない時間で完成度が高い経歴書を書けます。

リクナビエージェントを利用すると高い内定率で、現職よりも年収アップが期待できます。早ければ3ヶ月後には、エンジニアのキャリアをスタートできますね。

登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。

 
面談までの流れ
  1. 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など5分程度)
  2. 会員登録完了後に担当者からメールが送られてくる
  3. 担当者とキャリア 面談を行う(面談場所は京橋や横浜など、電話でも対応可能)
  4. キャリア 面談時に、条件にマッチする案件を10〜20社程度紹介してもらう
  5. 転職活動する意思を固めた場合のみ、書類の準備を始める

まずは、自分にエンジニアの適性があるか見るためにもエージェントに相談してみましょう。電話でも対応してくれるので、会社のお昼休みからでも気軽に相談できます。

公式サイト:【リクルートエージェント】

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