IT業界で働いていると、未経験でSEを目指したい知人からこのような質問を受けます。
- 「未経験でエンジニアに転職するために、求められるスキルはなに?」
- 「やっぱり、プログラミング経験や資格がないと、採用されないよね?」
- 「パソコンスキル、プログラミング、資格、語学、なにを重点的に学べば良いの?」
結論からいうと、未経験がエンジニアになるために必要なスキルは特にありません。IT業界は深刻な人材不足に陥っているので、応募すれば誰でも入社できる業界です。
強いていうならば、1番大事なのは年齢が20代と若い事、それからコミュニュケーション能力や自ら学ぶ能力が求められます。パソコンやプログラミングスキルは、ある方が望ましいが後天的に学べば良いので意外と評価されません。
ここでは、未経験からエンジニアを目指したい人のために、IT企業から求められる必須のスキルや、あると評価されやすいスキルを紹介します。
- 未経験でSEを目指す人に、必須の3つのスキルは?
- 未経験が、評価される3つのスキルは?
- 未経験が、評価されない3つのスキルは?
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- 『ワークポートIT』最短1ヶ月で就職できるが、求人の質は低い
- 『リクルート』求人数は多いが、IT業界に特化していない
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<24年4月:求人倍率は急落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
今年の春採用に期待してる人はとても多いが、それでは完全に手遅れですね。
なぜならば、景気後退に陥ると、IT企業は経験者しか採用しないからです。利益が急減する中で、未経験者の教育に費用を使うIT企業はありません。そうなると、次に未経験者が就職するには最低でも4年後です。
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記事の内容を簡単に知りたい
未経験のSEに必須のスキルは?
未経験でエンジニアになるために必要なのは、ITやパソコンの知識、プログラミングスキル、資格だと考えている人は多いですよね。
しかしながら、実際にはプログラミングに関する知識はそれほど重要視されません。
その1:コミュニュケーション能力
参考:https://engineer-club.jp/itengineer-no-education-required
経済産業の「産学連携推進小委員会」の調査によると、エンジニアの採用で最も重視する項目はコミュニケーション能力、逆に最も重視しない項目は最終学歴とあります。
採用担当者は、将来一緒に働く人材を決める場です。あなたならどちらを採用したいですか?
- 「ITの経験がないけれど、受け答えや反応が良く、この人となら一緒に働いても楽しく仕事ができそうだな」
- 「豊富な経験があるけれど、反応が悪く期待する答えが返ってこない、一緒に働いたらストレスが溜まりそうだな」
私たちは性能が良いロボットを採用するわけではないので、間違いなく前者を採用しますね。人間は論理的に物事を決めていそうと思っていても、決定の9割は感情が働きます。感情脳が働いた後で私たちは論理で行動を解釈します。
未経験者を採用するのであれば、スキルがないことが前提なので、自ら進んで仕事を教えたいと思う人でなければ選びません。ITや業務経験は入社後に、いくらでも上達できると考えています。
その2:変化に柔軟に対応できる力
採用担当者は、変化に柔軟に対応できる人材かどうか重視します。
IT業界は日々新しい技術が開発され、変化が激しい業界だからです。特にインターネットが普及してからの10数年間は、信じられないスピードで物事が変わっていますよね。
そんな時代に、学生の時に習得したスキルを、定年までアウトプットし続けたい人はIT業界には向かいないですよね。公務員や教員、弁護士など、安定志向が強い人材が集まると、必ず会社は潰れます。
その3:学習意欲・自ら学ぶ力
IT業界は、学習意欲や自ら学ぶ力が高い人材を積極的に採用します。
採用した人材を、企業は社内研修などで救育したくないからではありません。クライアントやプロジェクトで求められるスキルや知識はそれぞれ違うので、現場に求められる生きたスキルをSEが自ら感じて習得しないと、継続的に仕事を獲得できないからです。
クラウドの仮想環境(AWS)で環境構築するユーザーが増えているのに、与えられた仕事だけしても顧客の満足度は上がらないですよね。顧客が満足しなければ、売上が増えることもありません。
言われた作業だけをこなすエンジニアが、IT業界では大半を占めます。
自己PRや志望動機を考える際には、以上の3点を踏まえた上で記載すると、書類選考や面接の通過率が飛躍的に高くなります。
参考:【例文あり】SE未経験の自己PRの書き方|採用担当者が教える
未経験が評価されやすいスキルは?
必須スキルではないですが、あると評価されやすいスキルを紹介します。
その1:パソコン・タイピングスキル
スマホが広く普及したことで、スマホネイティブが過半数を占める時代になりました。そのため、パソコン操作ができない若い人が急増しています。
このような時代背景もあり、IT企業はパソコンができない前提で社内研修を組みます。
ただし、1度もパソコンを使ったことがない人が、IT企業に面接に来ても説得力がないですよね。最低で基本的なパソコン操作やタイピングスキルがある方が好ましいです。
参考:パソコンできなくてもITに入社できる?|スマホネイティブが過半数
その2:プログラミングスキル
プログラミングができないとIT企業に採用してもらえない、と考える人は多いです。
しかしながら、プログラミングは必須のスキルではありません。なぜならば、社内研修を設ける企業が多く入社後に学べるからです。ぶっちゃけ、専門学生が2年間で学ぶスキルは、IT企業であれば3〜6ヶ月の研修や実務経験で習得できます。
そのため、コミュニュケーション能力の方が重要視されますね。
参考:未経験者OK、入社後3ヶ月のプログラミング研修は何を学ぶ?
その3:オリジナルアプリを製作できるスキル
必須ではないですが、オリジナルアプリが開発できる人材は貴重な人材だと認識されます。
WEB業界では、小人数でスピーディな開発が求められます。そのため、ゼロ(環境構築)からサービスを開発してサービスイン(システム稼動)までできる人材が重宝されます。
高いスキルがあることを証明できるので、優良企業から内定を貰える確率は飛躍的に上がりますね。
時間に余裕がある人は、是非オリジナルアプリの開発にトライしてみてください。プログラミングスクール を利用すれば、アプリやWEBサイトの制作をサポートしてくれる上に、就職のサポートもしてくれます。
参考:【転職支援がある】社会人向けのプログラミングスクール3校の比較
未経験が評価されないスキルは?
逆に、期待されている割には、採用面接で評価されないスキルもあります。
経済産業省の調査結果でも上位にランクインしていますが、1位の「最終学歴」、5位の「英語力」、それから6位の「保有資格」ですね。
その1:最終学歴
IT業界は、実力主義の世界なので、技術力が正当に評価される優良企業に行くほど、最終学歴が評価されることはありません。
私はこの業界に10年のキャリアがありますが、高卒でも活躍しているエンジニアに何人もお会いしたことがあります。海外に開発拠点がある企業に入社し、2年間の海外勤務の経験もありますが、その時に2人の高卒出身のSEに会いました。
学歴がないと悲観するよりも、どうしたら良い企業に就職できるか考えた方が良いですね。
参考:未経験・高卒でもエンジニアになれる?|初年度の給与や注意点は?
その2:英語力
「IT業界はグローバル化が進み、これからはSEにも英語力が必須になった」とメディアやブログを通じて言われていますよね。
しかしながら、現実問題として私たちエンジニアに高い語学力は求められていません。少なくとも9割のSEは、過去30年間そうだったように、語学力がなくても問題なく働けます。
逆に、未経験で英語を活かして就職しようとすることで、ブラックに入社する確率も高くなります。
参考:未経験OKの英語を活かせる求人は危ない?|ブラックが9割だった
その3:IT関連の資格
資格もこのように主張する人が多いですね。
- 「IT業界は専門職だから、資格はあった方が当然評価されやすい」
- 「実務経験がないのだから、資格がないと転職で評価されない」
- 「資格は自身のスキル向上だけではなく、対外的にスキルを証明できる
業界経験がない未経験者が、自信や安心欲しさに資格を取りたい気持ちは痛いほどよくわかります。けれども、資格は取るだけ時間の無駄です。なぜならば、IT経験者も含めて、資格が転職市場で評価されることはないからです。
資格習得に走るよりも、業界や企業研究、自己PRや志望動機、採用面接の対策など、現実的なことに時間を費やした方が良いですよね。
参考:未経験からSEになるために資格は必要?|時間と労力の無駄だった
▼▼諦めなければ必ず目標は実現できる▼▼
私は多くのIT未経験者にSEを目指して欲しいと思っています。
なぜならば、職歴や学歴が重視されず正しい努力ができる人材であれば、必ず道が開かれる業界だからです。もちろん、未経験者はブラックに入社するリスクは否定しません。
私が1社目に入社した先はブラックでした。夜の10時過ぎまで働くも残業代は1円も支給されず、時給に換算すると700円以下です。身体は疲れているのに、布団に入ると将来が不安で夜も眠れません。
ある仕事帰りの電車の中、窓に映った惨めな自分の姿を目にします。家事と仕事を両立し苦労して育ててくれた母親のことを思うと、自然と目から涙がこぼれ落ちました。しかしながら、それでも行動に移す勇気がなく、転職できずに3年が経ちます。
働くためだけに社会から生かされている生活に嫌気が指していた時に、知人から転職エージェントを紹介されました。転職に前向きになれないながらも、半ば強制的に就職活動が始まります。
その2ヶ月後に社内開発できる企業に就職し、私の人生は大きく変わりました。社内開発できる企業に入社後、転職してから4年後には年収500万円を超えました。決して大きな成功ではないが、家族にも恵まれ今は毎日幸せを感じています。
この知人のおかげで、自分を信じて行動すれば、必ず良い方向に進むことを知ります。未来は自分が思い描く事しか実現されないので、いま行動しなければ一生変わらないですよね。
私が転職を勧める理由は、1人でも多くブラックで苦しむ人を減らしたいからです。ブラックで働く人材がいなくなれば、ブラック企業は潰れるしかないですね。
- 右肩上がりに昇給し、4年で300万円から520万円に増えた
- 納期がない月は、毎日定時に帰宅できた(月の残業は20時間)
- 転職市場で査定してもらうと、+50〜100万円で掲示される
- 社内で開発経験を積み「海外勤務」と「海外出張」を経験できた
- 平日の夜も、家族や知人と食事や趣味を楽しむ事ができる
- 社内開発で経験を積み、倒産やリストラが怖くなくなった
- ITスキルの他に、後輩の教育やマネジメントも経験できた
- 毎朝眼が覚める度に、気持ち良く布団から出られる
- 家族にも恵まれ、大切にしたい人のために働ける喜びを知れた
個人的に1番のお勧めは「マイナビ」です。なぜならば、私自身がマイナビを利用する事でブラック企業を脱出できたからです。マイナビは親切な担当者が多く、業界経験がない未経験者にも丁寧な対応をしてくれます。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
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まとめ:未経験のエンジニアに求められるスキル
- コミュニュケーション能力
- 変化に柔軟に対応できる能力
- 学習意欲や自ら学ぶ力
意外かと思われるかもしれないですが、パソコンやプログラミングスキルは意外と評価されません。
なぜならば、入社後でも数ヶ月の研修を利用して、後天的に学べるスキルだからです。それよりも、採用担当者が重視するのは、「一緒に働きたいと思える人材かどうか」の方が重要ですね。
そのため、プログラミングや資格、語学の勉強をして小手先のテクニックを学ぶよりも、自己PRや志望動機、面接対策に時間を費やした方が、より好条件の企業から内定を得られます。
目に見えるスキルがないと自信が持てない気持ちは理解できますが、採用する側に立って何が求めらえるか考えてみましょう。
参考:【例文あり】SE未経験の自己PRの書き方|採用担当者が教える
1日も早く行動に移した方が良い理由は?
参考:有効求人倍率とは何?最新状況や計算方法をわかりやすく解説!
2019年の有効求人倍率は、バブル期よりも高い「1.6倍」でした。また、IT業界は特に好調で、転職サイトが公表する転職有効求人倍率は「6.79倍」を記録しています(参考:転職求人倍率レポート)。
業界経験がない未経験者でも、月20万円の給料を貰い研修を受けられたのは、好景気と人材不足に支えられていたからです。未経験で書類を送付しても、大半が採用面接まで駒を進めることができた時代です。
しかしながら、コロナウイルスの影響で、現状は大きく変わりつつあります。
20年3月以降の米国失業保険申請者数は、3月06日累計で「8,063万人」です(参考:新規失業保険申請件数3/06)。リーマンショックでさえ3月の失業者数は80万人でしたが、コロナは1週間で70万人以上が職を失い続けています。
20年10月の有効求人倍率は、1.04倍まで低下しています(参考:10月の完全失業率3.1% 求人倍率は1.04倍)。
このような状況で、未経験者を採用し育てようと考える企業はまずないです。専門学校や40〜60万円の有料スクールを卒業しても就職先はありません。また、企業に人材を紹介する事で成り立っていた「無料スクール」もサービスを停止します。
そのため、コロナが落ち着いてから転職活動を始めるでは遅いです。コロナが落ち着く頃にはすでに経済危機に陥り、企業はもう未経験者の採用を止めているからです。経済が回復し始める6年後には、今度は年齢を理由に未経験で転職できないですよね。
では、有効求人倍率が「0.45倍」になると、どのような状況に陥るでしょうか?
- 大手企業は予算削減で、新規開発案件を次々に中止する
- IT企業は、採用コストが掛かる未経験者の採用を止める
- 専門学校や有料スクールを卒業しても、就職先がない
- 人材紹介で利益を得てる「無料スクール」が終了する
- 転職エージェントに登録しても、未経験者は断られる
- 人件費が安い外国人を採用し、海外でシステムを開発する
- 日本人SEやPGは、国内で開発経験を積めない
- リストラや派遣切りで、専門職以外の失業者が急増する
私たちに残されている時間は、決して多くはないですね。
転職活動に今すぐ必要なものは?
転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。また、私たちは全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても罰金など一切ありません。
履歴書や職務経歴書は、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に改めて準備すれば良いですね。面談することで進みたい方向性が決まり、その段階で具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないです。
マイナビは、他の転職サイトにはない隠れ優良企業を多数扱います。私が社内開発ができる中小企業に就職できたのはマイナビのおかげです。大手リクナビやDODAだと、求人数が多いが優良企業は少ないのが難点ですね。
- 公式サイトから「無料転職サポート申し込み」を選択する
- 希望勤務地や個人情報を入力する(3分で登録できる)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末も可)
- 予約した日時に来社し、無料カンセリングを行う(所要時間は40分)
- 仕事が忙しく来社できない場合は、電話でも対応しています
キャリア面談後には、2万件ある求人から条件に合う企業を、20社前後紹介してくれます。紹介される案件に目を向けると「ITの経験がない未経験者でも、必要としてくれる企業がたくさんある」ことに自信を持てますね。
それだけ、IT企業は人材不足に陥っているからです。
もちろん、働きたいと思える企業がなければ、無理に応募する必要はありません。売り手市場なので、私たちが企業を選ぶ立場にありますね。カウンセリング、転職サポートはすべて無料なので、途中で利用を辞めても違約金は一切発生しません。
ただし、キャリア面談は身構える必要はないが、転職活動は慎重に行いましょう。
なぜならば、転職活動は私たちの人生を大きく変える、最初の大きな1歩になるからです。自分自身の内面と深く向き合う事でやりがいのある仕事を見い出し、新しい人生の再スタート切るためにあります。
転職活動で巡り会う会社は、入社するかは別にしてそれぞれ深い意味があります。
私は新しい道を歩み始めたことで、大きく生涯収入を増やすことに成功し、夢だった海外就職も実現できました。もしも、あの時に転職活動しなければ、私の年収は30歳でも300万円のままでした。実際に、8年間働き続けている元同僚の年収は330万円です。
コロナの影響で、労働環境は目まぐるしく変わっています。
22年夏は、おそらく過去10年で最も求人数が多い時期になりました。すでに現時点で、転職サイトの求人数はコロナ前の水準を超えています。ただし、これまでに就職活動を見送っていた人たちも、一斉に動き出すタイミングでもあります。
特に今年は、飲食店や旅行で失業した人たちがIT業界に流れています。
求人数が最も多い冬前に就職するには、遅くても今月中には行動してないと手遅れです。この機会を逃すと労働者の供給過多に陥り、未経験でIT業界に就職するのは難しくなるかもしれません。また、変異株の影響で再びロックダウンに陥る可能性もあります。
22年の秋採用は、最後のチャンスになるかもしれません。登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらうのは、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わらせた方が良いですね。登録フォームは3分で埋められます。
私自身が4年前に、ブラックを脱出できたのでマイナビが1番のお勧めです。
※コロナの影響で電話メール中心で転職活動の支援をしています
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