人材不足でSEが59万人足りない|派遣の月給は37万円まで高騰

右肩上がりで急成長を続けるIT業界は、ITエンジニアの供給が追い付かず深刻な人材不足に陥っています。

具体的にどれくらい足りていないかというと、経済産業省が公表した数値によると現時点でエンジニアの17万人が不足しています。エンジニアの供給数は2019年をピークに下がり始め、2030年には59万人が不足すると予測されています。

需給関係を示す転職求人倍率によると、IT業界は6倍を超えています。ひとりの応募者に対して求人が6つ余っている状態ですね(転職求人倍率レポート(2018年4月))。

人材不足の問題は、人口減少を続ける日本だけではありません。実は人口が増え続けているアメリカでも2020年には100万人が不足すると言います。

しかしながら、こうした状況は必ずしも私たちエンジニアに悪い影響を与えるわけではありません。人材不足は労働環境を大きく改善するチャンスです。

IT業界に転職を考えている人向け
  1. 人材不足でIT業界にいま何が起きているのか?
  2. 具体的にはどれくらい人材が足りていない
  3. 人材不足でエンジニアが得られるメリットは?

▼▼IT未経験者の転職に強い大手3社▼▼

  1. 全国に拠点があり20〜30代が利用するリクルートエージェント
  2. 第二新卒者、20代に強いマイナビエージェント×IT
  3. 2ヶ月以内に転職したい人向けワークポート

個人的に1番のお勧めは、マイナビです。過去に利用してブラックから優良企業に転職できたからです。転職後は「海外勤務」や「海外出張」も経験でき、4年で年収は300→520万円まで増えました(マイナビの評価はこちら)。

ワークポートは、営業力に強みを持ち最短1ヶ月で転職する人もいます。ただし、扱う求人の質が大手2社より落ちるのが難点です(ワークポートの評価はこちら)。

参考:SE専門の転職サイト・エージェント3選比較|目的別の選び方

人材不足でIT業界にいま何が起きている?

現在IT業界は過去にないほど、深刻な人材不足に陥っています。

そのため、今までにない変化が起きています。

その1:エンジニアの派遣時給は過去最高の2189円

参考:クリエイティブ系・IT系が過去最高「2189円」(エンジャパン)

派遣会社エンジャパンの調査結果によると、2016年3月度の派遣の平均時給は1568円でした。これは、2013年12月から28ヶ月連続で前年同月比プラスを更新しています。

派遣全体の時給が高騰していますが、深刻な人材不足を抱えるIT系の派遣は過去最高の2189円を記録しました。

時給2100円で1日8時間、月に20時間残業すると派遣労働者の月給は37万円になります。3年以上経験があるエンジニアが時給2500円以上で働くと、月給は45万円ですね。

こうした事情もあり、未経験にも関わらず正社員ではなく派遣を目指す若い人も増えています。

その2:有効求人倍率は5年で3倍、転職有効求人倍率は6倍

2009年 2014年
求人者数 7797人 16172人
求職者数 9442人 4975人
求人倍率 0.83倍 3.25倍

参考:労働市場分析レポート

人材不足が叫ばれるIT業界ですが、金融危機直後の2009年は有効求人倍率が1倍を下回っていました。その後、求人者数(案件の数)は倍に増え求職者数は半減し、わずか5年で3倍まで回復します。

2018年現在では、転職有効求人倍率が「6倍」を超えるまで景気が回復していますね(転職求人倍率レポート(2018年4月))。業界全体の求人倍率が2.36倍なので、IT業界は他業種の3倍人材が足りていません。

書類選考を送付すれば、高い確率で面接まで進むことができます。

その3:無料で受講できるプログラングスクールが増加

IT企業は転職サイトや広告で求人を募集しても、希望するだけの人材を採用できません。

その結果、未経験者に無料でプログラミングを教えることで、人材不足を解消する取り組みが進んでいます。「プロエンジニアというプログラミングスクール は、入校料、受講料、転職支援が全て無料で利用できます無料で利用できる理由は、IT企業が協賛金を出し合ってスクールを運営しているからです。

他にも、IT企業へ就職が決まると授業料が全額返金されたり、転職保証を付けるスクールも増えていますね。

このような無料サービスが生まれる背景は、すべて人材不足を解消するためです。無料スクールに興味がある人は、こちらの記事を参考にしてください。

参考:【全額無料で受講できる】お勧めのプログラミングスクール3校の比較

具体的にはどれくらい深刻な人材不足なの?

人材不足ていうけれど、具体的にはどれくらい人材が足りていないのでしょうか?

経済産業省は2016年にIT業界の労働者不足を調査し、その結果をPDFの資料にまとめています。人材不足に陥っている原因は、「IT市場の急拡大」と「人口減少による若年層の減少」です。

調査の背景と趣旨

2010年代の後半から2020年にかけて、産業界では大型のIT関連投資が続くことや、昨今の情報セキュリティ等に対するニーズの増大により、IT人 材の不足が改めて課題となっている。また、ビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場により、今後ますますIT利活用の高度化・多様化が 進展することが予想され、中長期的にもITに対する需要は引き続き増加する可能性が高いと見込まれる。

しかし、我が国の人口減少に伴い、労働人口(特に若年人口)が減少することから、今後、IT人材の獲得は現在以上に難しくなると考えられる。こ のように、IT需要の拡大にもかかわらず、国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足は今後より一層深刻化する可能性が高い

参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

その1:2030年に59万人が不足する

現時点で17万人のIT技術者が足りていません。さらに2020年には30万人、2030年には59万人が不足します。

高度経済成長期以降は経済の成長がストップしていますが、IT業界は年率5%で今も成長を続けている唯一の産業です。他業種を呑み込む形で経済成長を続けています。新聞やテレビ、雑誌などの既存メディア、音楽や映画、書籍などのエンターテイメント、さらには電話や自動車、家電製品の連携などありますね。

私たちは、20年前の大型コンピュータと同性能のPCを、ポケットに入れて持ち運ぶほどハイテクな時代を生きていますね。

その2:2019年をピークにエンジニアは減少する

エンジニアの供給数は、2019年をピークに減少に転じます。高年エンジニアがリタイアする中で、少子高齢化で若年層の人口は減少しているため、この流れを変えることはできません。

同時にエンジニアの平均年齢も右肩上がりに増え続けています。

その3:IT先進国アメリカでも1000万人が不足する

アメリカで学生の計算機科学の学習を支援するNPO団体「Code.org(コード・ドット・オーグ)」によると、2014年のアメリカ国内のIT技術者求人数は20万人だったのに対して、実際にコンピュータサイエンスを専攻している学生は約5万人にとどまっています。

さらに、2020年のIT技術者求人数の見込みが140万人に上っているのに対して、学生数は40万人程度にしか増加しないと考えられており、今後さらなるIT技術者不足となることが予測されています。

参考:IT技術者不足はアメリカでも深刻な問題

人材不足は日本だけの問題ではありません。

実は、移民で人口が増え続けるアメリカでも人材不足に陥っています。IT産業の成長があまりにも早すぎて、人材の供給が追いついていないからですね。

人材不足でエンジニアが得られるメリットは?

人材不足は、ITエンジニアから見たら悪い事ばかりではありません。

私たちエンジニアはこのような恩恵を得られます。

メリット1:未経験でも企業に採用されやすい

教育コストを掛けてでも、未経験者を積極的に採用する企業が増えています。これは、無料のプログラミングスクール が増えていることからもわかりますよね。

プログラミングスクール は、各IT企業がプログラミング研修を効率よくアウトソースしている場とも言えます。受講生は無料でプログラミングスキルを習得でき、自分の特性や適性を知った上で企業を自由に選択できます。

20代であれば、学歴や職歴がないニートですらIT企業に就職できる時代です。

メリット2:採用される平均年齢が上がる

いま現在は30歳を超えると、就職の難易度が一気に高くなりますよね。

しかしながら、この年齢の上限も人材不足に合わせて上昇していきます。2010年のエンジニアの平均年齢は37歳ですが、2030年には41歳を超えます。(私は現在30歳ですが、開発チームの日本人の中では1番若手です…)

つまり、35歳までならたとえ未経験でも入社できる可能性が高くなりますね。

参考:30代未経験者が転職する方法|成功する人と失敗する人の違いは?

メリット3:労働条件を大幅に改善できる

人材不足の状況下では労働条件を大幅に改善するチャンスですね。

企業はエンジニアに辞められると困るので、給与を上げるか労働時間を減らすしかないからです。私が現在勤めている企業でも、ここ数年はびっくりするくらいに待遇が改善されています。

夏と冬の他に決算賞与もありますが、毎年40〜60万円ペースで増えています。入社した当初は300万円だった私の給与は、4年後には520万円です。また、水曜の他に連休前の金曜にも定時退社日を設けるなど、労働時間の削減に取り組んでいます。

メリット4:より条件が良い企業に転職できる

業界経験を積むと、より条件が良い企業に転職しやすいですね。

私は自分の市場価値を確かめるためにも、定期的に転職エージェントにコンタクトを取ります。ここ数年で企業から掲示される金額が大幅に増えたなと感じています。具体的には、現職の年収のプラス50〜100万円で掲示されます。

どの企業でも人材不足なので、高い給与を掲示しないと引き抜きができないからですね。

人材不足が顕著な業種は最先端技術(AI、IoT、ビックデータ)

参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

特に人材が不足している分野は、人工知能、IoT、ビックデータの3領域です。2020年には19万人の最先端技術に精通したエンジニアが不足すると言われています。

いまからIT業界を目指す人は、人工知能など最先端技術にも触れておいた方がいいかもしれないですね。

人口知能やビックデータは現役のエンジニアでも精通する人材が少ないです。需要が高い割りに供給が圧倒的に足りていないため、20代でも年収800万円がリアルに狙える唯一の分野です。

人工知能の技術を教えるプログラミングスクール も増えています。

参考:【人工知能(Python)が学べる】プログラミングスクール3校の比較

▼▼プログラミング未経験でもSEになれる▼▼

IT業界は未経験でも入社できる、専門職の中では珍しい職種ですただし未経験者はブラックに入社する確率が高いのは事実です。私は未経験でこの業界に入社し過去に2社ブラックを経験しました。

2度もブラックに入社したのは私が無知だったからです。ただし、学習意欲があり現状に満足しない人ならば過度に心配する必要はありません。私はブラックから脱出したことで状況が大きく変わりました。

ブラックから転職して得られたこと
  1. 給料が右肩上がりに増えた(4年で300→520万円
  2. 転職先に困らないスキルを習得でき、転職すると現職より+50〜100万円で掲示される
  3. 納期がない月の残業は20時間まで減った
  4. 社内開発できる企業に転職し「海外勤務」や「海外出張」を経験できた

参考:2社のブラックを経験し、社内開発と海外勤務できるIT企業へ

まとめ:IT業界は深刻な人材不足

人材不足の現状
  1. 現在でも17万人不足しているが、2030年に59万人に上る
  2. 2019年をピークにエンジニアは減少し続ける
  3. IT先進国アメリカでも、2020年に100万人が不足する

このようにIT業界は深刻な人材不足を抱えています。

しかしながら、人材不足は企業にとっては大きな痛手ですが、エンジニアにとっても不幸とは限らないですよね。わたしたちエンジニアは給与を大幅に増やす大きなチャンスとなります。

しかし、この状況はいつまで続くかはわかりません。2008年のように再び経済危機が発生すると、求人倍率は1倍を下回る可能性がありますね。また、日本政府は労働力不足を移民を受け入れることで解消する可能性もあります。

いま景気が良いうちに、IT企業に就職して替えが効かない優秀なエンジニアを目指しましょう。

大手プログラミングスクール の比較

プログラミングスクールは、大きく分けて「完全オンライン型」「完全通学型」「オンライン/通学型」の3つのタイプに別れます。

スクールを選択する際には、「費用対効果」「社会人向け」「転職支援が付き無料で利用できる」など、目的に合わせて選択することをお勧めします。

スクール 費用 社会 無料 スクールの特徴
オンライン型

 

 

 

コードキャンプ

2ヶ月:15万

コードキャンプ 』はマンツーマン型のオンラインスクール。業界最大手で授業の質が高く費用は安い。IT企業へ就職を決めると授業料が無料になる。

おすすめ度:★★★★★

ポテパンキャプ

3ヶ月:10万

ポテパンキャンプ』はRubyに特化した経験者向けのスクール。無料で受講できるコースがあるが、20代、関東圏が対象。

おすすめ度:★★★★☆

テックアカデミー

2ヶ月:18万

× 『テックアカデミー』は自習型のオンラインスクール 。学生割引を適用でき学生向け。

おすすめ度:★★☆☆☆

侍エンジニア

3ヶ月:43万

× × 『侍エンジニア塾』は完全オーダーメイドのスクール。ただし、費用は割高で利用するメリットは薄い。

おすすめ度:★☆☆☆☆

通学型

 

 

プロエンジニア

3ヶ月:0円

 × プロエンジニア 』は短期集中の通学制スクール。全て無料で利用でき、卒業後の就職先の企業は3500社。転職できなくてもペナルティはなし。ただし、関東圏在住の20代のみ。

おすすめ度:★★★★★

テックエキスパート

3ヶ月:42万

『テックエキスパート』は、全額返金の転職保証が付き30代、社会人でも利用できる。場所は渋谷校、梅田校、名古屋校。

おすすめ度:★★★★☆

ウェブキャンププロ

3ヶ月:50万

× ウェブキャンププロ 』は全額返金の転職保証が付き、転職成功率は98%。ただし、渋谷校に通学できる20代、社会人以外が対象。

おすすめ度:★★★★☆

0円スクール

3ヶ月:0円

 × 0円スクール』は短期集中型の通学制スクール。全国にスクールがあり、IT企業に入社する意思があれば35歳でも利用できる。ただし、卒業後は運営元の企業で働く。

おすすめ度:★★☆☆☆

ネットビジョンアカデミー

2ヶ月:0円

× ネットビジョンアカデミー 』はネットワークエンジニア専門のスクール。無料で利用できるが応募資格は30歳まで、東京の中野に通学できる人のみ対象。

おすすめ度:★★☆☆☆

オンライン・通学

 

 

ウェブキャンプ

1ヶ月:12万

× × 『WebCamp』はプログラミングジム形式のスクール。ただし、メンターと呼ばれる講師は学生アルバイトが多くお勧めできない。

おすすめ度:★☆☆☆☆

テックブースト

3ヶ月:30万

× × テックブースト』は人工知能、Blockchain、IoTなど最先端技術の基礎が学べるスクール。最先端技術を学びたい人には魅力だが、それ以外には大きな特徴がない。

おすすめ度:★★☆☆☆

テックキャンプ

3ヶ月:17万

× × テックキャンプ 』は、入会金の128,000円支払うと、Web、ゲーム(VR・3D)、人工知能、iPhone開発の授業が受け放題になる。ただし、広く浅く習得するため、知識が深く身につかないのが難点。

おすすめ度:★★☆☆☆

プログラミングスクールは50社以上ありますが、1番のお勧めは「コードキャンプ 」です。

業界最大手で信頼でき、講師の質が高い上に授業料は格安だからです。20代であれば無料で受講できるコースもあります。

コードキャンプ が多くの人に利用される理由
  1. 業界最大手:登録ユーザーは2万人を超え信頼できる
  2. 業界最安値:完全オンライン型で費用を安く抑えられる
  3. 講師の質:現役エンジニアからマンツーマンレッスンが受けられる
  4. 社会人向け:仕事が忙しい社会人でも柔軟に対応できる
  5. エンジニア転職支援:IT企業に転職すると無料で受講できる

評価:【コードキャンプ】デメリットや評価|費用、無料転職支援の条件

参考:【未経験者向け】プログラミングスクール 全12校の比較とまとめ

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