IT未経験でも派遣SEになれる?|派遣(時給2千円)vs客先常駐

未経験にも関わらず、キャリアのスタートに派遣SEを選択する若い人が増えています。

  • 「未経験なのに、派遣SEを採用してくれる企業があるの?」
  • 「なぜ、正社員ではなく、雇用が不安定な派遣を目指すの?」
  • 「派遣SEを目指すと、定時に帰宅でき、正社員よりも給料が高いって本当?」

私はIT業界で10年のキャリアがありますが、若者が派遣を目指す理由を聞いたときに納得しました。

その理由は、業界未経験者がIT企業に入社すると、クライアント先に出向し常駐する確率が高いからです。同じような派遣のスタイルを取るのであれば、より自由度が高く給与が高い派遣を選択するのは合理的ですね。

派遣のメリットは、正社員よりも月給は高く定時に帰宅できることです。残業する場合は、全額支給されるので、ブラック社員のように残業が80時間を超えても、無給で奉仕させられることはありません。

派遣SEの平均時給は2189円(エンジャパン)です。1日8時間労働なら月給は35万円、10時間労働なら43万円になります。客先常駐のブラックだと、労働時間が200時間を超えても手取りは18〜20万円ですね。

予め伝えておくと、派遣は万人向けする働き方ではありません。しかし、派遣のデメリットや特性を理解した上で選ぶならば、賢い選択だと思います。

ここでは、未経験で派遣SEを目指すメリットや、客先常駐の正社員との比較を紹介します。

未経験で派遣SEを目指したい人向け
  1. そもそも、未経験なのに派遣SEになれるの?
  2. 派遣SEと客先常駐の特定派遣との比較
  3. 派遣SEに向いている人と向いていない人

▼▼IT未経験者の転職に強い大手3社▼▼

  1. 全国に拠点があり20〜30代が利用するリクルートエージェント
  2. 第二新卒者、20代に強いマイナビエージェント×IT
  3. 2ヶ月以内に転職したい人向けワークポート

個人的に1番のお勧めは、マイナビです。過去に利用してブラックから優良企業に転職できたからです。転職後は「海外勤務」や「海外出張」も経験でき、4年で年収は300→520万円まで増えました(マイナビの評価はこちら)。

ワークポートは、営業力に強みを持ち最短1ヶ月で転職する人もいます。ただし、扱う求人の質が大手2社より落ちるのが難点です(ワークポートの評価はこちら)。

参考:SE専門の転職サイト・エージェント3選比較|目的別の選び方

未経験なのに派遣SEになれるの?

そもそもの話ですが、未経験で派遣になれるのか疑問に思った人も多いですよね。

業界経験が少ない人でも、専門職の派遣が採用されるようになったのは最近のことです。

その1:人材不足でエンジニアが足りてない

参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

未経験でも派遣SEが採用される理由は、IT業界の深刻な人材不足にあります。

現時点で17万人のIT技術者が足りていないが、2030年には59万人が不足すると言われています。

大手クライアントのシステム開発を受注する企業は、雇用形態に関係なくとにかく人を増やしたいと考えています。そのため、正社員(客先常駐経由の社員)や派遣、それからフリーランスに門戸を広く開放しています。

実際に派遣やフリーランスを紹介している人材派遣会社のホームページを見ると、未経験OK」という検索項目があります。

スキルがないのに出向先で何をすれば良いの?」と不安になる人もいるかと思います。

単体で出向するわけではないので、必ず仕事を教えてくれる現場のSEがいます。IT業界の大手の開発現場では、昔から複数社の社員が集まっているので、所属する会社に関係なく教え合う文化があります。

私も新人時代から、客先常駐経由で常駐先に自社社員ひとりで出向していました。他社の社員さんがサポートしてくれるので、仕事で困ることはなかったです。

その2:派遣SEの時給は2189円を超え需要が高い

参考:クリエイティブ系・IT系が過去最高「2189円」(エンジャパン)

人材不足の影響で、短期雇用の派遣の給与は右肩上がりで増えています。

2016年3月度の派遣の平均時給は1568円でした。これは、2013年12月から28ヶ月連続で前年同月比プラスを更新しています。派遣全体の時給が高騰していますが、深刻な人材不足を抱えるIT系の派遣は、過去最高の2189円を記録しました。

未経験のエンジニアの時給は、1500〜1800円が相場です。月に20時間残業したとすると、月給は30〜36万円ですね。

額面の給与だけでみたら、確実に正社員よりも給料が高くなります。

派遣の紹介会社の求人をみると、驚くほど高単価の案件が並びます。

参考:月55万円稼げるテストエンジニア派遣!

なぜ、未経験なのに正社員ではなく派遣を目指すの?

「未経験でも派遣SEになれる理由は理解できたけれど、なぜ正社員ではなく派遣を目指すの?」

と疑問に感じた人も多いかと思います。

派遣SEを選択する人が増えている理由は、IT業界の客先常駐に大きな課題があるからです。

その1:IT派遣と正社員の派遣はどっちが良い?

投稿:2018年3月

IT派遣 時給か社員か どっちがいいのでしょうか?

4月からIT派遣業務に転職する予定です。
しかし前回色々とあり、別な会社で働くつもりです。そんな中に求人を探していると、時給制だと以外に高時給との頃が結構あり、こっちでもいいのかな?と考え始めました。どちらも善し悪しがあるかと思いますが、どっちの方がいいのでしょうか?

実際に、正社員雇用でも未経験なら18万〜23万円前後が多いように思います。

仮に23万だとしても 200000÷20=11500円
8時間勤務として、11500÷8=時給1437円です。

時給制で募集しているのを見るとかなり低くても1500円前後、高ければ2000円、3000円とあります。

一般的な会社であれば、勿論社員として入社した方が100倍もいいのは理解していますが、このit業界だと、名ばかりの正社員ですし、長年務めてもボーナスが高くなるわけでもなく、仮に出向先から戻り、次の現場が決まらなければ、正社員でも50パーセント近くに給与カットになるし、出向先が決まらなければ、自主退社をさせられるような感じてですし、正社員=安定でもないと思っています。

出典:Yahoo知恵袋

これは、Yahoo知恵袋の2018年の投稿ですが、未経験でも派遣や正社員のどちらを選択するか迷う人は増えています。

その2:客先常駐の問題点とは?

客先常駐の問題点を整理すると、

  1. 正社員雇用でも18〜23万円、時給換算だと定時退社でも1500円以下
  2. 残業代を出さない企業も多く、ブラックにいくほど労働時間は際限なく伸びる
  3. 客先常駐のブラックは、「名ばかり正社員」と呼ばれている
  4. 長年勤めても、ボーナスや昇給は望めない
  5. 出向先が決まらなければ、給与が50%カットされ自宅待機もある

私は過去に、客先常駐だけをしているブラックに入社したことがあるので、この質問者さんの主張は正しいことがわかります。つまり、上記のようなIT業界特有の問題があるため、派遣SEを選択することでリスク回避したい人が増えています。

特に未経験者であれば、応募できる企業の数が絞られるため、客先常駐を回避するのは難しいですね。

同じ派遣というワークスタイルであれば、一般派遣で働いた方が賢い選択です。派遣SEで開発経験を積んだら、正社員の道に進めるし、より高単価のフリーランスに移行することも可能です。

客先常駐に関する問題点を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

参考:IT業界の客先常駐とは|メリットやデメリット、違法性、一般派遣との違いは?

▼▼未経験でもブラックを避ける方法▼▼

業界未経験だから、ブラックに入社するのは仕方がないと諦めている人も多いですよね。

確かに入社する可能性が高いのは事実ですが、それでも避ける努力は絶対に必要です。なぜならば、ブラックに入社したら、8年間で年収が190万円も違うからです

私の元同僚は新卒で入社した会社で8年間働き続け、30歳で年収は330万円です。私はブラックを脱出し、転職から4年後に520万円まで増やす事に成功しました。私が優秀だからではなく、専門職は働く環境が収入に与える影響が大きいからです(転職に失敗した元同期の話)。

ブラックを避けるのは難しい事ではありません。正しい見分け方を知っているかだけの違いです。

参考:IT業界のブラック企業とホワイト企業の特徴と見分け方は?

派遣SEと客先常駐の正社員の比較

派遣SEと客先常駐の働き方を具体的に比較してみましょう。

派遣SEと客先常駐の比較表(雇用形態、給与、メリット等)

客先常駐 派遣SE
雇用形態 正社員。出向するときは、請負契約、準委任契約(SES)、特定派遣で契約する。 一般派遣
出向先 出向先を選択できない。3〜6ヶ月おきに職場を転々とする。 自分の意思で出向先を選択できる。条件に合わなければ、契約次第で常駐先を変更できる。
給与
  1. 年収:300〜350万円
  2. 月給:20〜23万円
  3. 時給:1500円以下
  4. 賞与:10万円前後、もしくはなし
  1. 年収:384〜660万円
  2. 月給:28〜55万円
  3. 時給:1.5千円〜3千円
  4. 賞与:なし
労働時間 炎上案件に出向すると、月100時間以上残業することもある。残業代が出ない企業もある。 残業時間は契約次第。多くても20時間程度だし、残業代は全額支給される。
メリット
  1. 自社社員と常駐先に出向できる
  2. 社会的な信用力が高い
  1. 毎日、定時退社できる
  2. 残業代は全額支給される
  3. プロジェクトを自由に選択できる
  4. 客先常駐よりも給与が高い
  5. キャリアアップがしやすい
  6. キャリアを積んだ後は正社員へ転向できる
デメリット
  1. 昇給や賞与は期待できない
  2. 出向先がなければ、自宅待機で給与は40%カットされる
  3. 出向先のプロジェクトを自分で選択できない
  4. ひとりで客先に出向することもある
  5. 時給に換算すると1500円以下
  6. 長時間働くほど、時間給が下がる
  7. 炎上案件に投入されるリスクが高い
  8. 責任は重いが、給与には反映されない
  1. 雇用が安定していない
  2. 給与は景気に大きく左右される
  3. 定年まで働き続けるのが難しい
  4. 同僚を持つことがなく、常に孤独である
向いている人
  1. キャリアや方向性が明確に決まっていない人
  2. プロジェクトや就業場所にこだわりがない人
  3. 正社員の社会的地位が欲しい人
  1. 家事や育児がある人
  2. プロジェクトを自由に選択したい
  3. 自由な働き方をしたい人
  4. 習得したい技術やスキルがある人
  5. 本業以外で収入がある人

派遣SEが向いている人は?

派遣SEと客先常駐の働き方を比較すると、向いている人の特徴が見えてきますね。

  1. 家事や育児がある人
  2. 自由な働き方を選択したい人
  3. 定時に帰りたい、無給で残業したくない人
  4. 本業以外で別の収入源を作りたい人
  5. 将来は独立(フリーランスや事業化)して働きたい人

派遣の特徴を見ると、時代にあった働き方といえるのではないでしょうか。

プロジェクトを自由に選択できるので、時給や勤務地、案件を選ぶ権利があります。もちろん、スキルや案件によっては実現できない場合もあります。それでも、客先常駐のように、本人が望まない保守運用やヘルプデスクで働かされることはないですね。

また、定時に帰宅できるので、本業以外に収入源を作ることもできます。

私が客先常駐で働いていた時は、家に帰宅するのは毎日夜の12時を過ぎてからでした。遅くまで働いていも残業代が支給されるわけでもありません。

ようやく、本業以外の副業に力を入れられたのは、社内開発できる企業に転職してからです。

未経験で派遣を目指す知人の例

わたしの知人で、未経験にも関わらず派遣SEでキャリアをスタートさせた人がいます。

彼は、時給1500円でインフラ系の出向先で働き始めました。ある程度業界の基礎知識を積んだら、半年後には時給2000円の職場に移ります。現在は、プログラミングスクール でWEBアプリの開発を学び、2500円の開発案件に挑戦する予定です。

時給1500円で働けば月給は24万円、2000円なら32万円、2500円なら40万円になります。短期間でこれだけ収入を増やすのは、正社員では不可能ですよね。

また、定時に帰宅できることを利用し、IT技術に関する情報発信をブログでしています。ブログだけでも、月に3万円の収入があると言います。

彼のような生き方をできる人は多くはありません。けれども、時代にあった働き方だと個人的には思います。

私がこの業界で働き始めた10年前は、派遣というと現役を引退した主婦、もしくは就職活動に失敗した人が一時的に目指す働き方でした。

参考:【IT未経験でも断られない】派遣会社3社の比較とまとめ

▼▼プログラミング未経験でもSEになれる▼▼

IT業界は未経験でも入社できる、専門職の中では珍しい職種ですただし未経験者はブラックに入社する確率が高いのは事実です。私は未経験でこの業界に入社し過去に2社ブラックを経験しました。

2度もブラックに入社したのは私が無知だったからです。ただし、学習意欲があり現状に満足しない人ならば過度に心配する必要はありません。私はブラックから脱出したことで状況が大きく変わりました。

ブラックから転職して得られたこと
  1. 給料が右肩上がりに増えた(4年で300→520万円
  2. 転職先に困らないスキルを習得でき、転職すると現職より+50〜100万円で掲示される
  3. 納期がない月の残業は20時間まで減った
  4. 社内開発できる企業に転職し「海外勤務」や「海外出張」を経験できた

参考:2社のブラックを経験し、社内開発と海外勤務できるIT企業へ

まとめ:IT未経験でも派遣になれる?

派遣SEを目指すメリット
  1. 毎日、定時退社できる
  2. 残業代は全額支給される
  3. プロジェクトを自由に選択できる
  4. 客先常駐よりも給与が高い
  5. キャリアアップがしやすい
  6. キャリアを積んだ後は正社員へ転向できる

派遣SEを目指す人が急増している理由は、上記のメリットがあるからですね。

ただし、派遣は万人向けする働き方ではないので、安易に勧めているわけではありません。派遣の最大のデメリットは、社会的な信用が低く、長く働き続けられないことです。また、給与は景気に大きく左右されますね。

逆説的な言い方をすると、派遣SEの待遇が良く見えるほど、客先常駐の労働環境が悪いだけです。

個人的には、派遣で働くよりも、まずは社内開発できるIT企業へ就職することを第一に考えるべきだと思います。入社できる企業の選択肢が客先常駐しかないのであれば、派遣SEを検討した方が良いですね。

派遣は、スクール で積極的にスキルを習得したり、副業でお金を稼げる人には最適だと思います。けれども、誰にでも勧められる働き方ではありません。

まずは、社内開発できる企業への就職を第一目標にしましょう。

参考:IT未経験でも社内開発で働く3つの方法|客先常駐を避けたい人向け

1日でも早く行動に移した方が良い理由

ITエンジニアを目指すのであれば、1日でも早く行動に移すことをお勧めします。

なぜならば、IT業界はかつてないほど深刻な人材不足ですが、この状態がずっと続くわけではないからです。

現在IT業界は転職有効求人倍率が「6倍」を超えるほど景気が良いです(転職求人倍率レポート(2018年4月))。業界全体の求人倍率が2.36倍なので、他業種の3倍ですね。

書類を送付すれば、誰でも書類選考を突破できます。

しかし、人材不足はいずれ解消されますね。

IT企業は外国人SEを大量に採用、日本政府は移民を受け入れる準備も進めています。前回の金融危機から10年が経過し、経済危機が発生する可能性もあります。

不況に陥ると、有効求人倍率は2009年の1倍以下まで再び落ち込みます。

そうなると、未経験者を採用してエンジニアを育てる企業の数は劇的に減ります。運良く1次面接まで進めても、経験者と求人を奪い合いますね。

今は景気がいいからいつでも転職できると楽観的に考えるのではなく、1日も早くエンジニアになり専門スキルを身に付けましょう。スキルがある人材は、不況に強いのでリストラされる心配はないです。

IT未経験の転職活動で必要なもの

転職活動を開始するに当たって、私たちが必要な準備は何もありません。

履歴書や職務経歴書を準備するのは、キャリアコンサルタントと面談し転職の意思を固めた後の話です。コンサルタントと面談することで、IT業界の中で目指す職種や方向性も決まります(最初から方向性がはっきりしている人はいません)。

その段階で書類を準備した方が修正する手間が省けますね。

はじめて経歴書を作成した時は、何を書けば良いのかわからず何度も消しては書き直していました。キャリアエージェントに相談すると、経歴書の書き方から添削まで優しく的確にアドバイスしてくれます。

採用担当者が知りたい事にポイントを抑えて書くと、少ない時間で完成度が高い経歴書を書けます。

参考:【例文あり】SE未経験の自己PRの書き方|採用担当者が教える

業界未経験者向けの転職サイトはたくさんありますが、個人的には「マイナビエージェント 」が1番おすすめです。過去にマイナビを利用した事で、ブラックから脱出でき、社内開発、海外勤務、海外就職を同時に実現できたからです。

現在もマイナビに紹介してもらった企業で働き続けています。

登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも簡単に面談を予約できます。

面談までの流れ
  1. 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など5分程度)
  2. 会員登録完了後に担当者からメールが送られてくる
  3. 担当者とキャリア 面談を行う(面談場所は京橋や横浜など、電話でも対応可能)
  4. キャリア 面談時に、条件にマッチする案件を10〜20社程度紹介してもらう
  5. 転職活動する意思を固めた場合のみ、書類の準備を始める

まずは、自分にエンジニアの適性があるか見るためにもエージェントに相談してみましょう。電話でも対応してくれるので、会社のお昼休みからでも気軽に相談できます。

公式サイト:SE・プログラマーの転職『マイナビエージェント×IT』

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