IT未経験者が無料でプログラミングを学ぶ方法が2つあります。公共サービスの職業訓練校と民間サービスのプログラミングスクールですね。
どちらを利用した方が良いか迷っている人もいるかと思います。
- 「政府が指導している職業訓練校の方が信頼できる?」
- 「会社を辞めて、1年間職業訓練校で勉強しようと思っているけど大丈夫?」
- 「費用対効果、授業の質、転職の実績はどちらが良いの?」
民間のスクールが無料で利用できるならば、職業訓練校を利用するメリットはありません。
訓練校の費用が安いからと、「会社を辞めて1年間プログラミングの勉強したい」と語る人がいますが、絶対にやめた方が良いです。
職業訓練校は確かに安く利用できますが、地方のブラックや零細企業に入社する人が大半だからです。反対に民間スクールを利用する人は、2〜4ヶ月後にWEB系の新興企業に転職していきます。
なぜ同じプログラミング系のスクールなのに、これだけの差があるのでしょうか。ここではその理由を詳しく紹介します。
- 職業訓練校とプログラミングスクール の比較(受講料、期間、転職支援、実績)
- プログラミングスクール を利用する3つのメリット
- IT未経験者にお勧めのプログラミングスクール
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- 『ITCE Academy』宿泊施設も無料、1ヶ月でSEになれる
- 『TECH::EXPERT』30代でも転職保証が受けられる(有料)
<24年4月:求人倍率は急落に転じる>
24年に入り、日本の雇用環境は急速に悪化し始めています。
転職大手DODAによると、2月の有効求人倍数は『3.22倍→2.67倍』に急落しています。下落に転じた理由は、これまでコロナを理由に転職活動を遅らせてきた人が今年の春採用に向けて遂に動き始めたことに加え、予想外に求人数が前月比で減少したからです。製造業の求人数の減少は、昨年10月から指摘されていました(参考:製造業の新規求人数は大幅減少が続く(2023-10))。
そのため、24年春採用は危機的な状況に陥る可能性が高いです。
日本製造業の不調の原因は、世界経済の需要の急落です。21年9月に中国不動産バブルの崩壊、22年2月はウクライナ紛争で欧州経済が危機に瀕し、24年現在も中東紛争が加わり厳しい状況が続きます。更には、23年まで唯一好調だった米国も、24年には景気後退に突入する可能性が高いです(参考:米国の景気後退が始まる2024年)。
今年の春採用に期待してる人はとても多いが、それでは完全に手遅れですね。
なぜならば、景気後退に陥ると、IT企業は経験者しか採用しないからです。利益が急減する中で、未経験者の教育に費用を使うIT企業はありません。そうなると、次に未経験者が就職するには最低でも4年後です。
そのため、23年に転職を逃した人は、今すぐ行動を開始してください。
世界経済が本格的に悪化すれば、無料スクールの多くも閉鎖します。実際に、コロナによる経済悪化で、スクールの数は激減していますね。プロエンジニアは、24年4月現在も無料を維持してる数少ないスクールです。
公式サイト:『プロエンジニア』(無料相談の登録まで30秒)
少しでも実務やプログラミング経験がある人は、「マイナビ IT AGENT」でIT求人を探してください。世界経済が悪化する状況では、1日も早く就職先を見つける方が安全です。プログラミングは未経験で就職しても、月20万円の手取りを貰いながら研修や実務で学べます。
記事の内容を簡単に知りたい
職業訓練校とプログラミングスクール の比較
職業訓練校 | プログラミングスクール | |
---|---|---|
受講料 | 1万円(半年)〜12万円(1年間)
受講料は日本政府(税金)が負担する |
20代(30代前半は交渉次第)であれば無料
受講料は人材を採用するIT企業が負担する |
期間 | 半年〜1年間 | 2ヶ月〜6ヶ月間 |
転職支援 | 訓練校、もしくはハローワークの支援 | 民間の人材派遣会社へ委託、スクール の転職支援 |
講師の質 | 現役を引退した元SE | 現役のITエンジニア |
利用者 | 30代〜50代の失業者 | 20代〜30代の若手 |
転職先企業 | 地方のブラックや零細企業が多い | WEB系の新興企業が多い |
メリット |
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デメリット |
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無料で利用できるプログラミングスクールがあれば、公共の職業訓練校を利用するメリットはないですね。
訓練校を利用すると月10万円の給付金が得られますが、条件は厳しく現実的ではありません。本人の収入が8万円以下、世帯年収(同居する両親)の年収と資産が300万円以下の場合だけです。
参考:職業訓練校からSEに就職できない理由|月10万の訓練給付金の条件
職業訓練校を過去に利用した人の評価
質問:職業訓練校か民間のプログラミングスクール でJavaを習得するか迷っています。
回答:短期間ですが、職業訓練校で臨時の講師をしていた事があります。webプログラミング制作で、一クラス30名で就職できたのは3名でした。1人は元イラストレーターでデザインセンスが抜群の女性です。残り2名は、電機大学出身の20代男性です。でも、いずれも数10人の吹けば飛ぶような零細企業で、給料は手取り15万円程度だそうです。残り27名は就職には全く結びつきませんでしたけれど、それでも良いですか?
出典:Yahoo知恵袋
訓練校で働いていた元講師の回答ですね。
もちろん、全ての訓練校が同じ結果になるわけではありません。しかし、職業訓練校が成り立つ仕組みを考えると、あながち間違いではないですよね。
- 転職成功率が低い理由は、経歴がない30代後半〜50代の利用者が多いから
- 転職後の待遇が悪い理由は、資金力がない零細企業が集まるから
タダほど怖いサービスはありません。
プログラミングスクールを利用する3つのメリット
職業訓練校にはないプログラミングスクール のメリットについて紹介します。
メリット1:実践的なスキルを習得できる
スクールを利用する最大のメリットは、実践的な開発スキルを習得できることです。多くのスクールは受講期間内にオリジナルのWEBサイトやアプリを製作します。
プログラミングの基礎を学ぶのも重要ですが、基礎だけなら参考書籍でも十分ですよね。成果物を製作することによって、「現場で必要な最低限の開発スキル」があることを面接の場で証明できます。
メリット2:最短2ヶ月でIT企業へ転職できる
プログラミングスクールは、受講を開始してから2〜4ヶ月で内定を獲得することを目標にしています。時間に余裕がある社会人ならば、最低限の開発スキルを習得し、2ヶ月で企業から内定を得ることも可能です。
最短で習得できる理由は、オンライン系のプログラミングスクールは通学する必要がないからです。通勤中の電車の中からでも、スマホ端末を用いて前日の復習と予習ができますね。自宅や会社からでもネットを用いてマンツーマンレッスンが受講できるため、効率良く学べます。
職業訓練校だと、技術を習得するだけでも6ヶ月〜1年の期間を必要としますね。
メリット3:20代なら受講料は無料になる
受講者が20代であれば、レッスンと転職支援のサービスを無料で利用できます。30代前半はスクールと交渉次第で無料になるところもあります。
受講料を負担するのは人材を採用したいIT企業なので、提携先の企業の反応次第です。
20代であれば、IT企業に入社したい意思があれば誰でも転職できますね。
IT未経験者にお勧めのプログラミングスクール
ここでは未経験者にお勧めのスクール2校を紹介します。
社会人向けのプログラミングスクール
社会人向けのスクールで1番のお勧めはコードキャンプ です。
受講生は受講期間内に、オリジナルのWEBサイトやアプリを製作し、それを武器に優良企業にポテンシャルや意欲をアピールできます。現役のエンジニアでも業務以外に何かを製作する人はほぼいないので、大きなアピール材料になります。
- 登録ユーザーは2万人、業界最大手のオンラインスクール
- 完全オンライン制なので、働きながらでも技術を習得できる
- 費用は15万円、最短2ヶ月で基礎的なスキルを習得できる
- 受講後にIT企業へ転職すると、受講料の20万円がキャッシュバックされる
フリーター向けのプログラミングスクール
社会人以外(時間に余裕がある人)でエンジニアを目指すのであれば、短期集中型で就職保証付の「WebCampPro」がお勧めです。
転職成功率は98%で、転職に失敗した場合は授業料が全額返金されます。IT企業に転職できたら年収は最低でも300万円、分割払いで授業料を支払います。転職できなければ、授業料は全額返金されるので受講者が損することはありません。
- 3ヶ月後に95%の受講者がIT企業に転職できる
- 転職できない場合は授業料の50万円は全額返金される
- 分割払いで月額2万3千円から対応してくれる
- 短期集中型で他スクールより、より実践的なスキル(グループ開発)が習得できる
参考:WebCampProの評価|3ヶ月後に95%が転職できる
まとめ:職業訓練校vs無料のプログラミングスクール
- 実践的なスキルを短期間で効率良く習得できる
- 最短2ヶ月でIT企業へ就職できる
- 20代なら受講料は無料になる
職業訓練校、プログラミングスクール、両者ともに格安もしくは無料でスキルを習得できます。しかし、民間スクールで学べるのであれば民間を選択した方が良いですね。
公共のサービスである職業訓練校やハローワークは、選択肢がないときに最終手段として利用しましょう。
プログラミングスクール の比較表
プログラミングスクールは、大きく分けて「完全オンライン型」「完全通学型」「オンライン/通学型」の3つのタイプに別れます。スクールを選択する際には、「費用対効果」「社会人向け」「転職支援が付き無料で利用できる」など、目的に合わせて選択することをお勧めします。
スクール | 費用 | 社会 | 無料 | スクールの特徴 | |
---|---|---|---|---|---|
オンライン型
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コードキャンプ
2ヶ月:15万 |
◎ | ◎ | ◎ | 『コードキャンプ 』はマンツーマン型のオンラインスクール。業界最大手で授業の質が高く費用は安い。IT企業へ就職を決めると授業料が無料になる。
おすすめ度:★★★★★ |
ポテパンキャプ
3ヶ月:10万 |
◎ | ◯ | ◎ | 『ポテパンキャンプ』はRubyに特化した経験者向けのスクール。無料で受講できるコースがあるが、20代、関東圏が対象。
おすすめ度:★★★★☆ |
|
テックアカデミー
2ヶ月:18万 |
◯ | △ | × | 『テックアカデミー』は自習型のオンラインスクール 。学生割引を適用でき学生向け。
おすすめ度:★★☆☆☆ |
|
侍エンジニア
3ヶ月:43万 |
× | ◯ | × | 『侍エンジニア塾』は完全オーダーメイドのスクール。ただし、費用は割高で利用するメリットは薄い。
おすすめ度:★☆☆☆☆ |
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通学型
|
プロエンジニア
3ヶ月:0円 |
◎ | × | ◎ | 『プロエンジニア 』は短期集中の通学制スクール。全て無料で利用でき、卒業後の就職先の企業は3500社。転職できなくてもペナルティはなし。ただし、関東圏在住の20代のみ。
おすすめ度:★★★★★ |
テックエキスパート
3ヶ月:42万 |
◯ | △ | ◯ | 『テックエキスパート』は、全額返金の転職保証が付き30代、社会人でも利用できる。場所は渋谷校、梅田校、名古屋校。
おすすめ度:★★★★☆ |
|
ウェブキャンププロ
3ヶ月:50万 |
△ | × | ◯ | 『ウェブキャンププロ 』は全額返金の転職保証が付き、転職成功率は98%。ただし、渋谷校に通学できる20代、社会人以外が対象。
おすすめ度:★★★★☆ |
|
0円スクール
3ヶ月:0円 |
◎ | × | ◎ | 『0円スクール』は短期集中型の通学制スクール。全国にスクールがあり、IT企業に入社する意思があれば35歳でも利用できる。ただし、卒業後は運営元の企業で働く。
おすすめ度:★★☆☆☆ |
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ネットビジョンアカデミー
2ヶ月:0円 |
◎ | × | ◎ | 『ネットビジョンアカデミー 』はネットワークエンジニア専門のスクール。無料で利用できるが応募資格は30歳まで、東京の中野に通学できる人のみ対象。
おすすめ度:★★☆☆☆ |
|
オンライン・通学
|
ウェブキャンプ
1ヶ月:12万 |
△ | × | × | 『WebCamp』はプログラミングジム形式のスクール。ただし、メンターと呼ばれる講師は学生アルバイトが多くお勧めできない。
おすすめ度:★☆☆☆☆ |
テックブースト
3ヶ月:30万 |
△ | × | × | 『テックブースト』は人工知能、Blockchain、IoTなど最先端技術の基礎が学べるスクール。最先端技術を学びたい人には魅力だが、それ以外には大きな特徴がない。
おすすめ度:★★☆☆☆ |
|
テックキャンプ
3ヶ月:17万 |
◎ | × | × | 『テックキャンプ 』は、入会金の128,000円支払うと、Web、ゲーム(VR・3D)、人工知能、iPhone開発の授業が受け放題になる。ただし、広く浅く習得するため、知識が深く身につかないのが難点。
おすすめ度:★★☆☆☆ |
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